90頭近くのゾウの死骸発見、密猟で ボツワナ

9/4(火) 13:32配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180904-45404361-bbc-int
アラスター・リートヘッド、BBCニュース(ナイロビ)

ボツワナの有名な野生動物保護区の付近で、90頭近いゾウの死骸が見つかった。野生動物保護団体がこのほど明らかにした。

航空調査を行なっている野生動物保護団体エレファント・ウィズアウト・ボーダーズによると、密猟で殺された規模としてはアフリカ最大になるという。

密猟の急増は、ボツワナで反密猟部隊の武装が解除されたのと時期を同じくする。

ボツワナのゾウの生息数は世界最多だが、密猟者が国境を越えて侵入してきている。

注意:下記の写真は人によって不快に感じる場合があります。

野生動物の集中調査を行なっている科学者は、死んでいたゾウ87頭のうち、多くは数週間前に牙を目当てに殺されたと説明した。
また、シロサイも過去3カ月で5頭殺されたという。

エレファント・ウィズアウト・ボーダーズのマイク・チェイス博士
「ショックだ。がく然としている。この規模のゾウの密猟は、私がこれまでアフリカのあらゆるところで見たり読んだりした中でも群を抜いて最大だ」と話した。

「今回の発見を、2015年に行なった『ゾウ個体数大規模調査』からの数値やデータと比べると、密猟されたばかりのゾウの数がアフリカのどこよりも2倍になっている」

2015年の個体数調査では、アフリカにいるゾウの3分の1が過去10年間で殺され、タンザニアのゾウの60%がここ5年で死んだと推測されていた。

ボツワナは、密猟者に対する容赦ない取り組みで知られており、他国で見られるようなゾウの減少からはほぼ免れている。