・原発は固定費8割、火力は固定費2割といわれている
 よって原発のコストは稼働率に依存する

・初期投資額が巨額で原発のサンクコスト回収に30〜40年かかる

・一定の発電割合以上になると出力調整と揚水発電が必須になり
 発電コストが跳ね上がる
 フランスのように国際送電による余剰電力をドイツに売って
 出力調整などのコストアップ要因を避けるということは現状困難

・フル稼働状態でないとコストメリットのない原発は
 燃料コストの割合が大きいため、出力調整によるコストメリットがある火力と違って
 出力変動のある太陽光発電との相性は悪い
 よって低コストの太陽電池が登場すると状況は苦しくなる

・ペロブスカイト太陽電池などの低コスト太陽電池技術が出てきており、
 NEDOのロードマップによる太陽光発電のコストは23年の1kwhのコストは7円。
 その実現性があるのかどうかはここでは問わないが
 10〜20年後までそれが実現できないという保証はない
 よって初期投資額が巨額で30〜40年ものサンクコストの回収にかかる
 原発の新設にどこの電力会社も二の足を踏まざる負えない

・原発の将来的メリットはもはやCO2が少ないくらいしかないと思われるが
 トリプルコンバインド火力発電の実用化も迫っており
 そのメリットも大幅に低下は避けられないだろう