原子力規制庁職員を減給処分 架空の許可書見せ文書紛失を隠す
原子力規制委員会は10日、決裁文書を紛失したことを隠して上司に決済完了の虚偽報告をしたとして、原子力規制庁の20代の男性職員を減給10分の1(3カ月)の懲戒処分にしたと発表した。
職員は発覚を防ぐため、過去の書類から押印をコピーした架空の許可書の写しをパソコンで作り、上司に見せていたという。
規制委によると、職員は平成29年5月、福岡県の一般財団法人九州環境管理協会が提出した核燃料物質仕様変更許可申請書に関する決裁文書を紛失したことに気づいたが、上司に決済完了と虚偽報告。
8月に同協会から問い合わせがあった後も、偽造した写しを見せるなどして隠し続け、今年3月にようやく認めた。「上司に紛失を言えなかった」と話しているという。