武田先生、森林について語っていたが、反論が有ったので言っておく
(1)針葉樹林と広葉樹林では被害が異なるのか
武田先生は広葉樹林では落葉が有るので土壌が豊かで土砂崩れが起きにくい
と言っているが、土壌流出と土砂崩れを一緒にするなと専門家は叱る。
森林の土壌部分が崩れ落ちる表層崩壊であっても、土壌部分が丸ごと
抉られる今回のような場合は、樹木が根を張るくらいで崩れなくなるか
は怪しいと言う。さらに地下深くの岩盤から崩れる深層崩壊に森林は
関与することはない。変な事を言うなと叱っている。
(2)杉や檜などの針葉樹林は根が浅いから云々
誤解だという。根が横にしか伸びないなどもデマだと言う。広葉樹林でも
根が張れないところは浅くしか伸びない。針葉樹林だからという事実は
無いという。いくら樹高が高くとも根が張れる深さまでしか樹木は根を
伸ばせないと言う。広葉樹林ならというのは迷信に近いと言う。
(3)森林を整備して有れば災害が防げる
これもとんでもない誤解だという。というかこれが風評被害の最たる物
だそう。林業地では伐採した丸太をあちこちに置くが、それで被害が拡
大したなどと言われてはたまらないと主張する。今回も崩壊面積から考
えて置いた丸太と立木のどちらが多いかは自明だとのこと。また整備して
あっても被害は防げないと言う。今回もひょっとすると天然林の方が
被害が大きいかもしれない。調査を待つべし。以上。