原発事故、国と東電に責任あり! 前橋地裁の判断は「事故は防げた」
https://dot.asahi.com/dot/2017053000047.html

東京電力福島第一原子力発電所(原発)の事故をめぐる裁判で、
前橋地方裁判所(群馬県)が3月17日、国と東京電力(東電)の責任を認める初めての判決を出した。

事故を招く巨大津波が来ることを予見(認識)できたのに、対策を怠ったと判断した。

前橋地方裁判所の判決は、東電はこうした巨大津波が来る可能性を、
遅くとも02年には計算できたし、08年には実際、高さ15.7メートルの津波が来る
可能性を試算により予見していたと、まず指摘した。

こうした津波への対策をとれば事故は発生しなかったのに、
東電は「暫定的な対策さえ行わなかった」と述べた。

そして、「経済的合理性(会社の利益をあげること)を
安全性より優先させた」などと、東電を厳しく批判した。

国に対しても、巨大津波の可能性を予見できたのだから、
東電に事故を防ぐ対策をとるよう命令を出すべきだったなどと指摘し、その責任を認めた。