復興相の発言 政府の本音が露呈か
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2017040702000147.html

原発事故は国策が招いたという自覚はどこにある。
今村雅弘復興相が避難指示区域外の自主避難者をめぐる対応について「裁判でも何でもやれば」と話した。
政権の本音が露呈したのではないか。

被災者支援の要にある大臣として、その認識には疑問符がつく。

今村復興相は福島第一原発事故後、国の避難指示区域外から避難した
「自主避難者」について「本人の責任」「裁判でも何でもやればいい」と記者会見で述べた。

全国に避難した自主避難者への住宅無償提供が先月で打ち切られたことを受けた発言だったが、
自主避難者もまた国の原発政策の被害者であることを忘れている。

これも自己責任で片付けるなら責任放棄だ。
国が招いた原発事故の被害を矮小(わいしょう)化せず、多様な声を聴きながら被災者救済に力を注ぐべきだ。