次に4S高速炉の安全性について、考えたい。
最大の課題は、Naの漏れ対策だ。

4S高速炉全体を地下サイロにアルゴンArで封じることとであろう。
PWRの20MPaもの高圧でなく、高くとも0.5MPa以下だから
30mmの鋼板で、漏れを防ぐことができる。

蒸気発生器でのNaの漏れ対策は、二重菅が万全な方法である。
蒸気発生器では、10MPaの高圧の飽和水であり、もしも
これがNa液内に多量に漏れると、アセチレンバーナーの如く、隣接する伝熱管を損傷させ、
短期間で蒸気発生器を破壊してしまう。 まあそんな大きな漏れが発生するような
ミスがあり得るのか?疑問だが、万が一に備えるということだ。
 二重菅の中間で、蒸気漏れが検出されても、Naと水が接触することはない、
それで、安定的に停止させればよい。
その後、蒸気発生器内の水をArでパージして、Ar循環で冷温停止させる。