東京電力の福島原発事故は、マスコミのミスリードで東電に全ての責任が負わされている。
 今回第一を襲った津波は、観測史上初の3連動大規模地震によって発生したもので、しかも複数の津波が影響を増すタイミングで波高が増したもので、全くの想定外のものだった。
 だいたい10Kmほどしか離れていない第二にだって第一と同じ15m程度の津波が来ていいはずが、現実は7m。
 当時岩手、宮城沖での地震確率は増していたが、福島沖の確率はほんの7%ほどで、近々地震が起きるなんて誰も思っていなかった。
 そもそも政府として、福島第一1号機に運転していいよのお墨付きを与え、耐震性の問題は無いとしている。
 津波に対しても原子力委員会の指針が甘かったのであり、東電を一方的に非難できない。

 結果だけを見れば東電が津波に対し無策だったと言われても仕方がないのだろうが、これは東電に限らず、全電力会社に言えることで、これも原子力委員会の指針が甘かったせいだ。