利益率スライド型総括原価方式の提案(2/2)

■送電設備への適用
 ・送電設備には利益率スライドは適用しない。
  →安定供給のインセンティブは従前どおり維持

■再生可能エネルギーへの配慮
 ・戦略的かつ長期的に推進すべき再生可能エネルギーについては、
  調整率を提要。調整率は、水力・地熱・風力・太陽光それぞれに設定。
 ・適用例(調整率2)
   1kW発電原価
    10円 × 利益率10% = 利益50銭
    20円 × 利益率 3% = 利益30銭
    40円 × 利益率 1% = 利益20銭
 ・調整率の設定により、再生可能エネルギーを戦略的かつ長期的に推進しつつ、
  コスト低減のインセンティブも付与。

■結論
 ・現状の総括原価方式は、原価低減のインセンティブがなく問題大
 ・利益率スライド型総括原価方式の導入により、民間主導で、
  電力会社の経営基盤も維持しつつ、電力料金の引き下げが可能
 ・調整率により、再生可能エネルギーも戦略的かつ長期的に推進可能