原燃、再処理試験再開を決定
http://mytown.asahi.com/aomori/news.php?k_id=02000001112280002
 福島第一原発事故を受けて延期していた六ケ所再処理工場の試験運転が、再開されることが決まった。日本原燃の
川井吉彦社長は27日の会見で、着手する時期を「来年1月中旬」とし、来年10月の本稼働の目標は「非常に苦しいが
変えない」と話した。
 六ケ所再処理工場は、全国の原発の使用済み燃料を溶解してプルトニウムを回収し、残りの高レベル放射性廃棄物
をガラスに溶かし込んで固める施設。再開されるのはこのガラス固化体の製造試験で、今年3月から実施する予定
だった。
 日本原燃によると、試験運転は1月中旬にガラスを溶かす炉を起動し、熱を上げる。ガラス固化体の製造は1月下旬
から2月上旬になる見込み。
 最初はガラスだけで固化体を作り、次に放射性物質のない模擬廃液を使用、最後に実際の廃液をガラス固化体にする。
製造過程は2ラインあり、双方の試験運転は5〜6カ月かかるが、川井社長は「進み具合によっては短縮し、10月の
本稼働が可能かを判断する」としている。
 失敗続きで完成が10年以上遅れている再処理工場。最終段階のガラス固化体製造試験も2007年の着手から
3年以上が経過した。
 国の原子力政策の見直しが進む中での試験再開で、県庁内には「今度失敗すれば国のサイクル政策自体がなくなる」
と危惧する声が多い。26日、三村知事が試験再開に実質的なゴーサインを与えた後も、「原燃は試験再開に踏み切れ
ない」という見方まであった。
 会見で川井社長は「失敗しないよう入念に準備を進めてきた。トラブルはあり得るが、対応も学んできた」と自信を
みせた。

六ヶ所でガラス固化試験再開 来月下旬にも
http://www.shimbun.denki.or.jp/news/main/20111228_02.html
2008年12月以来、約3年ぶりの試験前進となる。MOX(ウラン・プルトニウム混合酸化物)燃料工場の建設については
冬季は掘削工事を進められないため、来春頃に再開する予定だ。