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農業・園芸用の粘土鉱物が放射能汚染水を浄化
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=45182
 森本助教によると、使用した粘土鉱物は、ケイ素やアルミニウムの酸化物からできた層が積み重なった構造
をしている「バーミキュライト」(VER)と「合成サポナイト」。

 VERにセシウムが溶けた海水を通すと、セシウムイオンが海水中のナトリウムイオンと共にVER内の
マグネシウムイオンを外に押し出し、さらにセシウムイオンはナトリウムイオンも押しのけてVER内に吸着したという。

 別の放射性物質のストロンチウムの場合は、VERだけでは吸着しにくいため、特殊な樹脂を併用することで
吸着が可能となり、ヨウ素は合成サポナイトに乾燥剤などに使われるシリカゲルなどを混ぜたものに通すと、海水から除去することができた。

 これらの手段を組み合わせれば、粘土鉱物計2キロ、樹脂10キロを使って、海水中のセシウムとヨウ素が
各0・1ppm、ストロンチウムが0・01ppmの汚染水10トンを、17時間で浄化できるとしている。
この作業過程で危険な物質の放出はないという。