放射能汚染除去へ連携 広島国際学院大とインドの大学
http://www.hiroshimapeacemedia.jp/mediacenter/article.php?story=2010072016195429_ja
 広島国際学院大(広島市安芸区)は、微生物を使い放射性物質を回収する技術研究で、インドのラベンシャウ大と
教育研究協定を結ぶ。ウランなどの鉱山がある現地で、土壌や河川の放射能汚染を効率的に除去できる技術の
確立を目指す。

 凝集性のある光合成細菌を吸着したセラミックを使う。細菌はマイナス電気を帯びた粘着物質を出し、
プラスイオンを持つウランや重金属を引き寄せる。ウラン20ミリグラムを含む水1リットルにセラミックを入れると、
2、3日で回収できるという。広島国際学院大の佐々木健教授(60)=バイオ環境工学=らの研究班が2008年に
開発した。

土や水からセシウム回収技術
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn201107080043.html
 広島国際学院大(広島市安芸区)工学部長の佐々木健教授(61)の研究グループが、微生物を吸着させた
セラミックを使って土壌や水中からセシウムを回収する技術を確立した。佐々木教授は、福島第1原発事故
で放出された放射性セシウムの除去にも応用できるとみている。

 微生物はマイナス電気を帯びた粘着物質を出す光合成細菌。佐々木教授は、微細な穴を持つ直径5センチ
程度のセラミックに吸着させ、プラスイオンの性質を持つウランや重金属を引き寄せて回収する技術を開発、
研究している。

 福島第1原発事故後、佐々木教授は管工機材商社の大田鋼管(西区)グループとの共同研究で、セシウムを
回収できるかの実験に着手。細菌がセシウムを効率よく取り込むようになる培養方法を突き止めた。

 セシウム2・5グラムを含む水500リットルに細菌を吸着させたセラミック1700個を入れると、3日間ですべて
回収できたという。土壌中のセシウムは、土と水を混ぜてセシウムを溶かし出した上澄み水から回収できた。