【資源】レアアースに極小救世主? 微生物で濃縮、広大など発見[10/11/18]
http://toki.2ch.net/test/read.cgi/bizplus/1290046446/

広島大の高橋嘉夫教授(環境化学)らは大腸菌や桿(かん)菌など6種類の微生物を、
レアアースが溶けた液に入れた。すると、微生物の細胞の表面にレアアースが集まり、
濃縮されることがわかった。

15種類のレアアースで実験し、いずれも溶液そのものの濃度より1万倍以上も
濃縮されることを確かめた。
特にツリウム、イッテルビウム、ルテチウムでは濃縮率が10万倍を超えた。
金属イオンの回収に広く使われる「陽イオン交換樹脂」より濃縮の効率は
10〜100倍も良いという。

濃縮される仕組みを調べるため、大型放射光施設「スプリング8」(兵庫県佐用町)で
微生物にX線を当てて細部を観察したら、細胞表面の細胞壁にある「リン酸基」に
レアアースが結びついていた。

レアアースが結合した微生物を酸にさらせば、レアアースが酸に溶けて回収できる。
また、濃縮率の違いを利用すれば、複数の種類のレアアースが混在した溶液から、
狙った種類だけを分離・精製するのにも使えるという。

 ただ、微生物は生き物なので、繰り返し使えないのが弱点。
「レアアースがくっつく部分を人工的につくれれば実用化に近づく」と高橋さん。