放射能に強いクマムシは人類を救えるか−57万レントゲン浴びても死なない

誌名: フライデー [2011年7月29日号]
ページ: 84
発売日: 2011年7月14日
カテゴリ: 社会
キーワード: クマムシ 生物学者・堀川大樹 緩歩動物門 DNA修復酵素
キーワード2: クリプトバイオシス 遺伝子治療
記事の扱い: グラビア(1頁以下)


NASA Ames Research Centerを経て、
パリ第5大学で、宇宙生物学、クマムシ研究をしている生物学者の堀川大樹氏の話。

クマムシは、
・絶対零度(-273度)
・地球上ではありえない7万5000気圧
・水のまったくない乾燥
・真空の宇宙
でも死なず、さらに人が一瞬で死んでしまう放射線の致死線量の1000倍の、
57万レントゲン(5000シーベルト)でも生存できる。

クマムシの体は85%が水分からなるが、乾燥するとそれが0.05%に減少し、
10数時間かけて体の成分が転換され、樽型にまるまって乾眠状態になり(この状態をクリプトバイオシスという)、
過酷環境下でも生存することが可能になる。