再臨界の可能性はまず無いよ。あったとしても一瞬。

いわゆる核分裂が起きるには、遅い中性子が必要。

現在発熱してるのは崩壊熱だけど、崩壊では中性子は出ない。
中性子が出るのは自発核分裂で、ほんの僅か。
多少出るのは、燃料中の燃えないウランから出来たプルトニウムの一部。
出てくる中性子は高速中性子で、高速中性子を燃料に直接あてても核分裂は起きない。

よくある、燃料棒がとけて巨大な塊になって再臨界というのはありえない。
核分裂が起きるには減速材が必要。
□水は良い減速材だけど、簡単に蒸発するので、もし水のせいで再臨界となってもその膨大なエネルギーですぐ無くなり臨界を維持出来ない。

今、水の他に原子炉には海水とホウ酸が入れられている。
□ホウ酸は強すぎる減速材で、これがある程度あれば中性子を吸収してしまい、臨界状態になれない。
□ナトリウムは減速効果は無いが、水で減速された中性子を吸収してしまい、臨海をやはりある程度邪魔する。

ただ問題はナトリウム。 プルトニウムから出て減速された中性子を吸収するのはいいが、その後強烈なガンマー線を出してしまう。
このガンマー線は普通のコンクリートの壁でも透過してしまう。

もし、再臨界に近い状態になれば、大量の中性子をガンマー線に変換してしまうだろう。