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しらんがな

1798年、イギリスの開業医エドワード・ジェンナーは牛痘(牛がかかる天然痘)を用いた天然痘予防の論文を報告しました。これが、科学的に記録されている人類史上、初めてのワクチンです。その後、おおよそ100年がたった1880年代にフランスのパスツール、ドイツのコッホによって微生物に対するワクチンの基礎が作り上げられました。

特に、パスツールは“強い病気を起こすものから弱い病気を起こすものを人工的に作り出してそれをワクチンにする”という考えを打ち出し、現在でも広く普及しているワクチンの原理を構築しました。1900年代には新しいウイルスや細菌が見つかるとともに、鳥の卵を使ってワクチンの原料となるウイルスを増やす製造法や人工的に細胞を培養する方法、組み換えDNA技術などを使って、ワクチンを作り出す技術も進歩していき、次々と新しいワクチンが開発されました。