「国家が法律で異常者や劣悪者の断種を強制したり処置するのと、関係者、あるいは当人の意志でそれをやるのでは倫理的に天地の差がある。劣悪遺伝子を受けたと気付いた人が、それを天命として受けとり、克己と犠牲の行為を自ら進んでやることは聖者に近づく行為で、高い道徳的・人間的価値があるのである。」
「もちろん精神異常者、精神薄弱者、先天的身体障害者として「既に」生まれている人たちに対して、国家あるいは社会が援助の手をさしのべるのは当然である。 しかし、未然にふせぎ得る立場にある人は、もっと社会に責任を感じて、良識と克己心を働かせるべきである、ということは強調されてしかるべきであろう。」
渡部昇一「神聖な義務」より

自分はこの主張を全く正しい、と認識しております