6.どうして感染症には2度かからないの?ー免疫記憶のしくみ
京都大学ウイルス・再生医科学研究所 河本宏研究室
http://kawamoto.frontier.kyoto-u.ac.jp/public/public_006.html
感染症が治ったあと、どうなるかをみましょう。エフェクターT細胞はひとしきり仕事を終えると死んでしまいます。
しかし、そのうちの一部が、メモリーT細胞になって生き残り、リンパ節などで長い間生き続けます。
2回目の感染があると、これらの細胞は1回目に比べて、速く、効率よく反応できます。それは、以下の理由からです。
 1. メモリーT細胞はすぐにエフェクターT細胞になれる。
 2. メモリーT細胞は沢山用意されている。
その答えは、遺伝子再構成という驚くべきしくみによるものです。