コロナ感染とステロイド剤、解熱剤の関係 薬の変更を勧める場合とは?〈週刊朝日〉
7/17(金) 8:00配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/33397d6eed5553c52f608f41d59cdb7d10ff23c3

感染の再拡大が問題視されている新型コロナウイルス。生活習慣病の薬の中には免疫力を低下させ、感染や重症化のリスクがあるものも。
生活習慣病の治療薬の危険性は知られているが、呼吸器系の病気、気管支喘息(ぜんそく)の薬の中にもやはり免疫を下げる薬があるので、使用には注意が必要だ。

コロナが重症化する原因は、体の防御反応が暴走する「サイトカインストーム」が指摘されている。ウイルスが細胞に侵入すると、免疫細胞から分泌される化学物質のサイトカインが、ウイルスに感染した細胞を攻撃する。
発熱や頭痛が起きるのもサイトカインがウイルスと闘っている証拠なのだ。

ところが、何らかの理由でサイトカインが過剰に分泌され、サイトカインストームの状態になると正常な細胞までダメージを受ける。コロナの症状が急激に悪化するのはそのためだ。
浜医師は、コロナをはじめ感染症の悪化には、非ステロイド性抗炎症剤やステロイド剤の使用が強く関与していると話す。

「解熱剤やステロイド剤で熱を下げると、体は楽になりますが、ウイルスは攻撃されなくなるからどんどん増殖します。
増殖したウイルスをやっつけるために体はサイトカインを出し、ついには過剰に分泌され、サイトカインストームとなります。血管の内壁や脳の神経細胞、腎臓や膵臓(すいぞう)などの細胞まで傷つけられます」
血栓ができて重症化する例が多数報告されているが、サイトカインストームが原因の一つと考えられている。