DV防止と女性保護を国のコロナ対策の一環に、国連事務総長が要請
2020年4月6日 12:55 発信地:国連本部/米国 [ 米国 北米 ]

【4月6日 AFP】国連(UN)のアントニオ・グテレス(Antonio Guterres)事務総長は5日夜、
新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)への対策の一環に
「女性の保護」を盛り込むよう世界各国の政府に強く求めた。

 グテレス氏は「暴力は戦場に限ったものではない」と強調。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックと闘うため「全世界での即時停戦」を
呼び掛けた際と同様に複数言語で発した声明で、「多くの女性や少女たちにとって、
最も安全であるべき場所に最大の脅威が迫っている。自宅の中でだ」と述べた。

「ここ数週間にわたって経済的、社会的な圧力や恐怖が高まる中で、
ドメスティック・バイオレンス(DV)が世界規模で恐ろしく急増している」とグテレス氏は指摘。
「各国のCOVID-19対策計画の主要項目として、
女性への暴力の防止と救済を盛り込むよう全ての政府に要請する」としている。

 グテレス氏はまた、薬局や食料雑貨店に緊急警報システムを設置するなど、
「女性が虐待の加害者に知られることなく支援を求める」ことが可能な
安全な方法を提供するよう呼び掛けている。(c)AFP

ttps://www.afpbb.com/articles/-/3277326