釣りタイトルかと思いきや、記事後半部分がなかなかに読ませるコラム。

「負の性欲」はなぜバズったのか? そのヤバすぎる「本当の意味」
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/69024

もともと「負の性欲」とは、「リョーマ」と名乗る(アンチ・フェミニスト系の)アカウントが2019年7月に考案したワードである。
「女性による、よりよい子孫を残すための男性に対する選別と、そうした選別によって『アウト』と判定した相手に対して(自己防御的に)発露する生理的嫌悪感」を指し示す語だった。
女性から男性に対する「キモい」ということばは、しばしば「『キモい』という感情を抱かされた私は被害者だ(そして加害者は、キモいアイツである)」といったニュアンスを帯びる。
「キモい」「生理的に無理」といった拒否反応を、他人に向けることの加害性に無自覚な人びとに対する批判的説明として、
「負の性欲」ということばには、大きな説得力があったのだろう。

中略

「負の性欲」が特に女性に対する批判として扱われるのは、
(1)自分の「生理的嫌悪感」にすぎないものを、社会的にもっともらしいワード(「性加害」「ハラスメント」など)によって根拠づけたり、
(2)見ず知らずの男性の私的領域にまで踏み込んで「キモい(あなたの言動でキモいと感じさせられた私は被害者で、お前は加害者だ)!」
と言い募ったりするような場合においてである。

「自分に接近し、性的にアプローチしてきた男性を拒否(厳選)する」という枠を超えて、
特にSNS上では「自分に向けられているわけでもない、無関係な他人の性欲を発見したさいに、まるで自分のことのように被害者意識を持ち、
これを断罪しようとする過剰反応」が頻繁に起きている。それこそが、「負の性欲」が問題化される局面である。