開発はしたけど、日本のものになったわけではないんだよな

ブラジルを世界有数の産地に変えた日本
http://www.maff.go.jp/j/pr/aff/1606/spe1_01.html
1973年、アメリカの大豆輸出規制により、輸入大豆のほとんどを
アメリカに頼っていた日本では豆腐の価格が高騰。買い占め騒動まで起きます。
そこで、輸入国の多角化を模索した田中角栄首相(当時)が着目したのがブラジルでした。

同国の内陸部には「セラード」という熱帯サバンナが広がっています。
日本国土の5倍以上の広さがありながら、不毛の大地とされていたセラードで
日本とブラジルの共同事業が始まったのが1979年です。

さっそく事業計画や資金、技術の面で協力すると、700戸以上の農家が入植し、開拓。
その結果、セラード産の大豆は総生産量の6割以上までになりました。
このブラジルでの大豆生産の拡大は世界の食料需給に大きく貢献しています。
(話:清水純一農林水産省農林水産政策研究所上席主任研究官)