千島2島に地対艦ミサイル配備へ ロ、北方領土防衛線が近く完成
2019/9/2 21:19 (JST) ©一般社団法人共同通信社

 【ウラジオストク共同】ロシアが米国に対抗する核戦力の拠点とするオホーツク海への
敵艦隊侵入を阻むため、北方領土と千島列島で進める2019年の軍備計画の概要が2日、判明した。
千島列島で二つの島への新型地対艦ミサイル「バスチオン」(射程300キロ以上)配備を明記しており、
極東カムチャツカ半島から北海道に至る「防衛線」を射程に収める計画が近く完成する。
共同通信がロシア当局の内部文書を入手した。

 ロシアが実効支配する北方領土や千島列島を戦略的に重視し、実戦配備を急いでいる事実が
裏付けられた。日ロ首脳会談を5日に控える中、平和条約交渉が一層難航する要因となりそうだ。

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北方領土でロシアが対日戦勝式典 色丹島と国後島
2019/9/2 22:00 (JST) ©一般社団法人共同通信社

 【ウラジオストク共同】ロシアが第2次大戦の事実上の対日戦勝記念日とする2日、
極東サハリン州や北方領土で記念行事が行われた。色丹島の穴澗(ロシア名クラボザボツコエ)では
島民や国境警備局の当局者ら約200人が集まり戦勝記念碑に花を手向けた。

 参加した島民の男性は「島の解放のために戦った多くの人々が亡くなった。
この記念日を私たちが忘れることはない」と話した。国後島では軍人がパレードした。

 ロシアは2010年に、2日を「第2次大戦終結の日」と法制化した。
北方領土やサハリンなどへのソ連軍侵攻を「軍国主義日本からの解放」と位置づけている。

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