ブータン留学生、借金して来日 長時間労働に労組結成へ 滝沢卓 2019年8月31日21時17分

 「幸せの国」と呼ばれるヒマラヤの王国ブータンから来日する留学生が
アルバイト先で長時間労働に陥ることなどを防ごうと、
日本で働くブータン人らが9月1日に「国際ブータン人労働組合」を結成する。
労組の中心メンバーらが8月31日、松山市で記者会見し、明らかにした。

 労組を結成するのは、愛媛県などの企業に就職した元留学生10人と現役の留学生1人。
SNSなどを通じて組合員を増やす方針で、日本での就業支援にも取り組む。
外国人の留学生が中心の労組は珍しいという。

 外務省が公表しているデータによると、アジアに位置するブータンは人口約75・4万人(2018年)。
面積は日本の九州に近いという。法務省の統計によると、昨年12月時点で
日本に在留するブータン人は824人だった。このうち85%にあたる703人が留学生だ。

 ブータン人留学生を支援する団体によると、留学生の多くは授業料などを支払うために
多額の借金を抱えて来日し、その返済のために複数のアルバイトをかけもちする。
このため、長時間労働で体調を崩したり、留学生に認められている
アルバイト時間の上限(原則1週間28時間)を超えたりする人もいるという。(以降登録記事)

ttps://www.asahi.com/articles/ASM8053LBM80ULFA002.html