>>349
先の大戦での日本の戦争目的は第一に対露抑止で、それを米国による経済封鎖によって
遂行不可能にされたのが対米戦の原因。だから第二の戦争目的はブロック経済の打破
=米国の市場開放=自由貿易。で、それが達成される前の対露抑止を継続するための
対案として、第三の戦争目的であるアジアに於ける欧米植民地の解放が有ったわけ。

米国は日本に対して、「世界を支配しようとしている独裁国家を打倒し、ひいては米国が
英国に成り替わって世界覇権国に成ろう。」 という様な妄想を抱いて戦争を仕掛けてきた
わけなのだけれど、戦術的には勝利したものの戦争目的が妄想であるがゆえに戦略的
には大敗し、大戦中にあれ程非難した対露抑止戦略を丸々受け継がなくてはならなくなり、
しかも市場を開放して自由貿易も推進しなくてはならなくなって、おまけに植民地の解放も
黙認しなくてはならなくなって(これは英国を覇権国から引きずり下す意味も有ったが)、
建国以来の人種主義国家の米国も表向きには人種主義を否定せざるを得なくなった。

そういった意味で、「敗戦国」米国は日本からこれらの事を「押し付けられた」わけだ。