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第183回国会 法務委員会 第12号(平成25年5月10日(金曜日))
http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_kaigirokua.nsf/html/kaigirokua/000418320130510012.htm

○辻元委員 
その基本的な認識というところで、よく言われていますのは、
人間は生まれながらにして自由、平等で、平和を追求する権利を持つとか、
人間は生まれながらにして天から人権が与えられている、いわゆる天賦人権説というものが
基本になってこの世界人権宣言などがつくられてきたと思いますが、大臣も同じ認識でしょうか。

○谷垣国務大臣 
私は、これは法務大臣としてお答えするのがいいのかどうか非常に戸惑いを、別に法務省の見解というわけでもありません、
それから、どちらかというと私の個人の見解でございますから、こういう場で大臣としてそういうことを申し上げるのがいいかどうかわかりません。

私は、率直に申し上げますと、自然法論、天賦人権論というものが本当にいいのかどうかというのは若干疑問を持っております。
私は、どちらかというと、もっと法実証主義的な、えらい難しい言葉を使いますが、法実証主義的な考え方があるべきではないか。
それは、要するに、近代国家ができるときに、天賦人権論あるいは自然法思想を背景にしてこのような議論が行われたことは、
歴史的な経緯としては極めて重要なことでございました。

ですから、これは大臣として申し上げているのではなくて、私個人としては、
もう少し法実証主義的な立場に立つ方がいいのではないかと思っていることは事実でございます。