マギー牧師による聞き書き
日本軍の南京城侵入最初の日(12月13日)、日本兵たちが市内の南東部にある夏家にやってきた。
日本兵は、八歳と三歳あるいは四歳の二人の子どもだけを残してその家にいた者全員、一三名を殺害した。
これは、八歳の少女(夏淑琴)が話したことを彼女の叔父と私を案内した近所の老女とに確認してチェックした事実である。
この少女は背中と脇腹を刺されたが、殺されずにすんだ。殺害された人には、
七六歳の祖父と七四歳の祖母、母親と一六歳と一四歳の姉と一歳の赤ん坊(妹)がいた。
二人の姉ともそれぞれ三人ぐらいの日本兵に輪姦され、それからもっとも残酷な殺されかたをした。
下の姉は銃剣で刺し殺されたが、上の姉と母のほうはとても口にできないやり方で殺害された。
私は南京でそうした方法で殺害されたのを四件ほど聞いているが、ドイツ大使館の書記官(ローゼン)は、
一人の女性は局部に棒切れを押しこまれていたと言っている。彼は「あれが日本兵のやりかたさ」と言った。
私はこれらの死体を撮影した。母親が一歳の赤ん坊と一緒に横たわっている。
その小さな少女は、もう一つの一歳の子どもの死体は、家主の子どもだといった。
その子どもは日本兵の刀で頭を二つに切り裂かれていた。
「フォースター文書」