仏、深刻な農業の地盤沈下
2/28(水) 7:06配信
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180228-00010000-jindepth-int

・生産農家は低収入に苦しんでいる。
・マクロン大統領、設備投資への補助金など農業保護策打ち出した。

フランス北部にあるブルターニュでは、現在、豚の農家の約40%、または200の農場に相当する農家が倒産寸前となっています。
それもそのはず、豚肉の生産コストは約1.75ユーロ/Kgかかるのにもかかわらず、スーパーマーケットでは販売価格がKg当たり約1.50ユーロで売られているのです。

それは乳製品に対しても同じことが言えます。経済危機の影響で乳製品の売れ行きが急激に悪化しました。生産コストとして、32〜35ソンチーム/Lかかるため、
作り手には40〜45ソンチーム/Lが入らなければ最低限の生活ができないのにもかかわらず、実際には20〜23ソンチーム/Lで取引されているのです。

農家の30%は2016年に1カ月あたり350ユーロ未満の収入であることも含め、全体の平均収入は1年あたり13000〜15000(約171万円〜197万円)ユーロ、
1カ月あたり1083〜1250ユーロ(約14万円〜16.5万円)と、国が定める最低賃金のSMIC(2017年)の1480.7ユーロ(約19.5万円)よりも下回っているという生活。

中国産のリンゴやチリ産のキウイなど国際競争が激化する中で市場価格の下落に対抗する術もなく、
毎日8時間から14時間の労働に加え、週末も働くという過酷な労働に耐える農業従事者。