フェイクニュースの大元がニュースの真偽を明らかにするってギャグかな__

ニュース時代に「ファクトリサーチTV」が問いかけるもの
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180512-00010000-bfj-ent

ネットで拡散された情報の真偽を検証する、テレビ朝日の番組「ファクトリサーチTV」(関東地区で毎週土曜、深夜0時35分〜)が新年度から始まった。
BuzzFeed Newsの取材に対し、MCのいとうせいこうさんは「フェイクニュースは21世紀の大問題」と危機感を語る。

せいこうさんは、当時の思いをこう振り返る。
「フェイクニュースが広がり、言い張ったもん勝ちの世界になりつつある。メディアもオルトファクト(もうひとつの真実)に太刀打ちできずに困っている。
これって21世紀の大問題だと思うんです」
「そういう状況に対して、テレビも何かできるんじゃないかっていうのが、僕の切なる気持ち。この情報はマル、これはバツ、こっちは怪しいから三角――。
そういう番組を週末にやってくれれば、と」

ツイートを目にしたテレビ朝日の芦田太郎プロデューサーは、すぐさま企画書を書き上げ、翌日には上司に提出した。
「時代にマッチしており、ネットではなくテレビにしかできない企画。しかも既存のテレビ番組にない番組になる、と直感的に思いました」

第5回目となる5月12日の放送のテーマは、そのものズバリ「フェイクニュース」だ。
せいこうさんは「限りなくリアルなウソの前では『リアルか、リアルじゃないか』みたいな議論は問題にならず、『言い張るか、言い張らないか』になっていく。
これはエライことですよ」と話す。

そんな時代に、メディアや視聴者はどのようにして情報と向き合うべきなのか。
せいこうさんが提案するのが「ウェイト、1ミニット(1分待とうよ)」という言葉だ。

驚くようなニュースに接した時には、一呼吸置く。あわててリツイートやシェアをする前に、1分置いて頭を冷やそう。そんな思いを込めた。
「各局がニュースで一色の時も、テレビ東京はアニメを流してるでしょ。ひょっとしたら『本当かな?』ってフェイクかどうかチェックしてるのかもしれない (笑)」

あくまでたとえ話だが、大勢が雪崩を打って一方向に流されている時ほど、立ち止まって心のなかに「アニメ」を流してみる。それぐらいの冷静さが必要だということだろう。
「違う価値を置く、タメをつくるっていうこと。そういう意味でいうと、『ファクトリサーチTV』は『テレ朝内テレ東』的なところがありますよ」とせいこうさんは笑う。
「ネットの速報性に比べると、テレビはトロい。でもトロいからこそ、できることがある。こういう取り組みがもっと広がっていってほしい。
そこで初めて、ネット以降のテレビの立ち位置が決まると思っています」