また変なの引っ張り出してきた

京産大、官邸に呼ばれず 獣医学部新設「フェアでない」
https://www.asahi.com/articles/ASL4F4H53L4FULFA00W.html
国家戦略特区での獣医学部新設を目指して加計学園と事実上、競合していた京都産業大の
教授を今年3月末で退職した大槻公一氏が朝日新聞の取材に応じ、特区の選考過程で京産大
が首相官邸に呼ばれる機会はなかったと明らかにした。

加計学園幹部は愛媛県や今治市の職員とともに2015年4月に官邸を訪ね、柳瀬唯夫首相秘書官
(当時)らと面会した記録が見つかっている。選考過程の公平性が改めて問われそうだ。

鳥インフルエンザ研究の第一人者として学部新設の準備に携わった大槻氏によると、京都府ととも
に特区での獣医学部新設を正式に提案する2カ月前の16年1月、相談のため特区を所管する
内閣府を訪問し、藤原豊・地方創生推進室次長(当時)と面会したという。その際、
藤原氏から「今治は一生懸命やっているのに、後から出てきて。どうしてもっと
早くやらなかったのだ」という趣旨のことを言われたという。

10年以上にわたり獣医学部新設を目指して準備してきた京産大は、京都府ととも
に16年10月、政府の特区ワーキンググループのヒアリングを受け、20ページ以上の
資料を添えて新学部の構想について説明した。だが、国家戦略特区諮問会議(議長・安倍晋三首相)が同年11月、
獣医学部の空白地域に限って新設を認める方針を打ち出したほか、「18年度開学」「1校に限る」など
京産大にとって不利になる条件が示されため、応募を見送り。
17年7月には、将来にわたって獣医学部新設を断念すると表明した。

大槻氏は「突然、(京産大が不利になる)条件が出てきて、我々の計画にふたをかぶせられてしまった。
国のやり方はフェアではないと思います」と話している。(岡崎明子、星野典久)