米中双方の奇妙な発言〜貿易戦争との見方は本当か?
7時10分配信 投信1
https://news.finance.yahoo.co.jp/detail/20180327-00005568-toushinone-bus_all

中国の劉鶴副首相は24日に、ムニューシン米財務長官と電話会談して、米国が知的財産権に関する調査で貿易ルールを無視していると指摘し、
中国は国益を守る準備ができていると伝えたと中国新華社通信は報じています。なにやら、米国と中国の貿易摩擦が、全面的な貿易戦争に移行しそうな勢いに読めます。

奇妙な点は、トランプ大統領が署名に当たる会見で、中国を「友好国とみなしている」とし、「中国と対話しており、交渉は継続中だ」と語っている点や、
劉副首相も双方が「理性」を保ち、安定的な貿易関係を維持するため共に努力することが重要で、これを願っていると伝えている点です。

貿易戦争をしようというのなら、こうした配慮をするでしょうか?  外交はまさに、「テーブルの上で握手をし、下では蹴りあう」ものと言われますが、その通りかもしれません。
今回は、大統領署名後に30日間の審査期間も設定され、中国側に反論する機会も与えられるなど、良く見ると微妙な内容でもあります。