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【正論】醒めた目で対露政策を考えよ 新潟県立大学教授・袴田茂樹
http://www.sankei.com/column/news/180305/clm1803050004-n1.html
 安倍晋三首相は任期中の露との平和条約締結を悲願とし、その意欲はどの政権より強く、それ自体は高く評価する。
ただ、露が近年対日領土姿勢を強硬化する中、首相は「新アプローチ」として事実上、領土交渉を棚上げし経済協力強化
の譲歩策を提案した。論理的に露は対日強硬策は正しかったとのメッセージを受け、日本からさらなる譲歩を得るためには、
対日政策はより強硬化すべしとなる。
 事実、大統領はアジア全体が安定せず、今の日米安保条約のままでは平和条約は不可、平和条約を結ぶのは
安倍・プーチンか否かは重要でなく解決は長期的課題だと述べた。すなわち、次の任期中の平和条約締結はないとの意だ。
 ただ、経済協力だけは強く求めている。これで明確になったが、大統領の最後の任期に経済協力を進めれば平和条約に
至るというのは幻想だ。大統領は11年ぶりに訪日したが、首相は毎年訪露している。第三国の外交官は、日本の対露姿勢は
あまりに卑屈と言う。