ドイツ政局大混乱!メルケル「大連立政権」は発足前から詰んでいる…?
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/54479
>しかし実際には、本当に正式に政権が発足するかどうかは、これから行われるSPDの党員投票にかかっている。
>SPDには、現在46万人あまりの党員がいるが、党員投票というのは、連立協定を本当に締結すべきかどうかを、その46万人の党員全員に諮るものだ。連立を拒否する投票結果が出る可能性もゼロではない。
>党員投票が連立の是非を決めるというのは、前回の2013年の総選挙時から始まったことなのだが、実は、最高裁はこれを認めていない。
>たった46万のSPD党員(実際の投票数はもっと少ない)が、最終的にドイツの国政を左右するとなると、ドイツの議会民主主義が侵害されたことになるからだ。
>もっとも、通常なら党員投票といっても、大企業の株主総会と同じで、党の指導部の決めたことを皆で確認するような機能なのだろうが、
>今回に限ってはメルケルのCDUとの連立に反対する党員がものすごく多い。
>だからこそ、この党員投票はSPDにとってだけでなく、CDU/CSUにとっても大きな不安材料となっていた。
>そこでメルケル首相が、SPDの党員がイエス票を投票するようにと、連立協議で大幅にSPDの言い分を呑み、6つの大臣職までSPDに捧げてしまったことは、前回書いた。
>この共同施政方針の発表の後、メルケル首相の、何が何でも首相の地位に留まろうする形振り構わない態度が皆を唖然とさせた。
>CDUは党の理念を放り投げてしまっていたし、なによりもメルケルが、自分の権力維持のために党を売ったように見えた。
>彼女にしてみれば、「連立政権を成立させることがドイツのため」という理屈になるのだろうが、本当のところは、連立の破綻で再選挙になり、敗北することが何より恐ろしい。
>今、CDUの政治家と国民の間で、メルケルに対する不満と不信感が、ムクムクと膨れ始めている。