安倍首相 北朝鮮キム・ヨンナム氏に日本の考え伝える 2月9日 23時49分

安倍総理大臣はピョンチャンオリンピックの開会式を前に開かれたレセプションで、
北朝鮮の高位級代表団を率いるキム・ヨンナム最高人民会議常任委員長と短時間、言葉を交わし、
拉致問題や核・ミサイル開発に関する日本側の考えを伝え、前向きな対応を求めました。
安倍総理大臣は9日夜遅く、記者団に対し、
「中身については詳細は申し上げられないが、従来からのわれわれの考え方を伝えた」と述べました。

韓国を訪れている安倍総理大臣は9日夜、ピョンチャンオリンピックの開会式に先立って
会場近くのホテルで開かれたムン・ジェイン(文在寅)大統領主催のレセプションに、
アメリカのペンス副大統領らとともに出席しました。

安倍総理大臣はレセプションの終わり間際に、
同じテーブルに着いた北朝鮮の高位級代表団を率いるキム・ヨンナム最高人民会議常任委員長と握手し、
通訳のみを交える形で5分程度、言葉を交わしました。

この中で、安倍総理大臣は、北朝鮮による拉致問題や核・ミサイル開発を取り上げて、
懸念など日本側の考えを伝え、前向きな対応を求めました。

安倍総理大臣はピョンチャン・オリンピックの開会式に出席したあと宿泊先のホテルで記者団に対し、
「中身については詳細は申し上げられないが、従来からのわれわれの考え方を伝えた」と述べました。

キム・ジョンウン(金正恩)体制下の北朝鮮幹部と安倍総理大臣が言葉を交わしたのは初めてです。

キム・ヨンナム氏とは
キム・ヨンナム最高人民会議常任委員長は、キム・ジョンウン朝鮮労働党委員長を含めて5人いる
党の政治局常務委員の1人です。(以下略)

ttps://www3.nhk.or.jp/news/html/20180209/k10011323221000.html