【ポトマック通信】今時アメリカの学生は脆弱「スノーフレーク(雪の結晶)だ」
2018.1.29 13:11更新

 「スノーフレークのやつらには参ったよ」

 この1年、ワシントン周辺の大学に勤める米国人教員らとビールを飲みながら
放談していると、何度かこんな愚痴を聞かされた。

 説明によれば「スノーフレーク(雪の結晶)」とは、純粋だが傷つきやすく、
ストレスに脆弱な当世の大学生気質を雪に例えた揶揄なのだそうだ。

 今の学生は総じて政治意識が高く、左派的な進歩主義を奉じる傾向が強い。
ただ、自らの立場を絶対的正義と信じて疑わず、異なる意見を持つ人との接触は嫌う。
先の大統領選での民主党のクリントン候補の敗北をいまだに受け入れられない連中も
多いという。

 また、日頃は「言論の自由を守れ」と叫んでおきながら、
トランプ政権を支持する保守派が大学に講演に訪れようとすると抗議デモを展開し、
言論封殺に及ぶことは全くいとわない。

 さらに大学の授業でも、厳しい指導をされるとすぐに挫折する。
大学当局としては高い学費を払っている学生たちは「大切なお客さま」で、
教員たちには学生の機嫌を損ねないよう配慮を求めてくるという。

 「こんな左派かぶれが抜けない甘ったれが社会に出ていったら、
米国はこの先一体どうなるんだ」

 教員の一人は苦々しげにつぶやき、グラスを空けるのだった。(黒瀬悦成)

http://www.sankei.com/world/news/180129/wor1801290023-n1.html