浜ちゃんのブラックフェイスは黒人差別なのか 知らなかったでは済まされない
木村正人 | 在英国際ジャーナリスト
1/5(金) 22:57
https://news.yahoo.co.jp/byline/kimuramasato/20180105-00080159/

1988年の黒いマネキン騒動

日本で黒人差別が大きな問題になったのは1988年7月。
米紙ワシントン・ポストのマーガレット・シャピロ極東共同総局長が「黒人の古いステレオタイプが日本でよみがえる」と報じました。

有楽町そごう百貨店に展示された黒人マネキンや黒人キャラクターのサンボ&ハンナ、ビビンバが取り上げられ、「会社側は人種差別の意図なしと主張」と手厳しく批判されました。

当時、日本は「ジャパン・アズ・ナンバーワン」と称賛され、日米経済摩擦が起きていました。
86年に中曽根康弘首相(当時)が「平均点から見たら、アメリカには黒人とかプエルトリコとかメキシカンとか、そういうのが相当おって、平均的にみたら非常にまだ低い」と発言。

ワシントン・ポスト紙報道の直後、自民党の渡辺美智雄政調会長が「日本人は破産すると夜逃げとか一家心中とか重大に考えるが、
向こうの連中は黒人だとかいっぱいいて『うちは破産だ。明日から払わなくていい』とアッケラカンのカーだ」と言い放ちました。

当時の日本の政治家は、お笑い芸人の浜ちゃんと違って明らかに黒人を見下していました。
このため在米日本大使館に抗議が殺到、黒人マネキンは即刻、撤去され、黒人人形は回収される騒ぎになりました。