漂着相次ぐ木造漁船に「母船」の存在

朝鮮半島から来たと見られる木造船の漂着が相次ぐ中、日本海で操業する北朝鮮の漁船の中には、
日本への漂着が相次いでいる小型の木造漁船のほかに、大型船の存在が確認されています。

「全国いか釣り漁業協会」が去年9月、能登半島沖の日本の排他的経済水域にある
「大和堆」という漁場で撮影した画像では、白く塗装された鉄製の大型船が確認できます。

海上保安庁などによりますと、大型船はことしも大和堆の付近で複数の大型船が確認されていて、
全長は30メートルから40メートルほどと木造漁船の3倍以上の大きさだということです。
大型船の側面に木造漁船が横付けされているのが確認され、当時、この海域にいた日本の漁業者は、
木造漁船から大型船に何らかのものが運び込まれている様子を目撃したということです。

大型船の詳しい役割はわかっていませんが、海上保安庁関係者は、大型船が魚を集める拠点となり、
木造漁船が漁を続ける態勢をとっている可能性もあるとしています。

また、ロープでつながれた複数の北朝鮮の木造漁船が大型船に引っ張られるような様子も
確認されているということで、燃料を節約する目的もあると見られています。

海上保安庁関係者は、大型船が「母船」のような役割を担って複数の小型漁船とともに
組織的に漁を行っているケースがあると見て、詳しく調べています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20171218/k10011263241000.html

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