【阿比留瑠比の極言御免】あまりに国民をバカにしていないか?
野党とメディアも問われた選挙 民意無視の印象操作
2017.10.24 00:28更新

 蓋を開けてみると自民党の完勝に終わった今回の衆院選は、
5年近くにわたる安倍晋三政権の信任を問うものだった。ただ、国民はそれだけでなく、
野党やマスメディアの姿勢もまた、問うていたのではないか。

 7月の東京都議選で「神通力」を発揮した小池百合子知事が代表に就任し、
一時は政権交代もあり得るかと思わせた希望の党は、
あれよあれよという間に失速していき、希望は失望へと変わった。

 「きつい言葉だった。傷つけるつもりはなかった」

 小池氏がこう反省を示す「排除発言」が、国民の反感を買ったとされるが、
失敗はそれにとどまらない。選挙戦で、小池氏が森友・加計学園問題を連呼しだした
ことで新味が薄れ、「これでは旧来の民進党や共産党と変わらない」と
がっかりされた部分も大きい。

 主要メンバーの顔ぶれがほとんど菅直人内閣と重なる立憲民主党のほうが、
左派色が明確なだけ分かりやすく、反自民票の受け皿として選ばれたのだろう。

 そしてより深刻な惨状を呈したのが、メディア報道のあり方だった。
事の軽重も優先順位もあったものではなく、ひたすら「モリカケ」「モリカケ」と
一つ覚えのように粘着する姿はグロテスクだった。

 せっかく民意を国政に届ける機会なのに、一部のメディアは安倍首相が「国難」として
提示した北朝鮮危機も少子高齢化問題もそっちのけで、モリカケにこだわっていた。
特に突出していた朝日新聞は、首相が衆院解散を表明した9月25日以降、
解散の意味を矮小化し続けた。

http://www.sankei.com/politics/news/171024/plt1710240004-n1.html