◆立憲民主党 枝野幸男代表 演説より抜粋(10月14日新宿)
http://satlaws.web.fc2.com/edano1014shinjuku.html

<暮らしを下から支えて押し上げる経済再生>
まずは暮らしと経済。アベノミクスは強い者をより強くします。豊かな者を更に豊かにします。でもその結果として、ますます格差は広がっていないのか。
そのことで社会は分断されていないのか。これで本当に私たちの未来が切り開けるのか。

強い者をより強くすれば、そのうちその豊かさが国民すみずみまで行き渡る。上から引っ張り上げるんだ。私は一概に間違いだと言うつもりはありません。
かつて日本の戦後復興、高度成長の時代、確かに輸出企業が、輸出産業が、当時は安かろう悪かろうだった。
でもたくさん作ってたくさん世界へ売って、そこに引っ張られて日本は今の豊かさを作り上げてきた。

でもその時代は、一億総中流と言われる、分厚い中間層と言われる、そんな日本の社会でした。
べらぼうなお金持ちも少ないけれども、べらぼうに貧しい人も少ない。だからこそ日本は、お互いの絆で支え合って、今の豊かさを作り上げてきたんだと私は思います。
安倍さんは、その過去の成功体験、輸出企業を儲けさせれば、株価を吊り上げれば、きっとみんな良くなるはずだ。
いまだにそう勘違いをしているんじゃないでしょうか。でももう5年経っているんです、5年。
現実には、先ほど来話があったように、企業の内部留保、企業がためこんでいるお金は過去最高になりました。
株価は2万円ぐらいまで倍に上がった。でも、分断が進んでいます。もう時代に合わないんです。

少子高齢化が進み、人口が減っていく中で、先輩世代の皆さんが残してくださった豊かさを、しっかりとこの国の中で分かち合って回していく。これが21世紀の日本の社会です。

格差が拡大をして、例えば年収100万、150万、いつクビになるか分からない非正規雇用。
国内で若者の自動車離れが進んでいると、自動車メーカーの幹部の人が嘆いている。当たり前です。ローンの組めない若者をたくさん作って、自動車が売れるはずないじゃないですか。

少子化に歯止めが留まらない。保育所の問題も深刻です。
でも、いつクビになるか分からない非正規で、100万、150万で、結婚して、家庭を持って、子どもを産み、育てて、そんな夢すら持てない若者が増えていて、どうして人口減少に歯止めがかかるんですか。
ただでさえ人口が減っている。若者の数が減っている。これからの社会を誰が支えていくんですか。
数が減っている若者の中で、ローンを組んで借金をしないと進学できない。そういう若者たちの比率は、30年前、40年前に比べて、明らかに圧倒的に増えています。
(以下はリンク先で)

◆枝野代表の演説書き起こしリスト
http://satlaws.web.fc2.com/CDPlist.html