ラナン「魔物の大軍がね、今度はセイレニウムを攻めたらしいの。」

サツキ「明らかに組織だった攻撃をしている。悪魔達は本気の様だね。」

ラナン「ねえ、たまには外の空気を吸わない?」

サツキ「え?」


ラナン「ひどい空よね・・・。」

サツキ「ここも魔界の様になるかも知れないな・・・。

ラナンは・・・エンジェルになるのかい?」

ラナン「・・うん。サツキは?」

サツキ「僕は・・・エンジェルなんて柄じゃないよ。

でも、そんな僕にも何か出来る事があるんじゃないか。

・・・そう思ってる。」

ラナン「サツキなら出来るよ。私なら逆立ちしたって出来ない事でもサツキなら・・・

・・・剣と魔法よね、私達って。」

サツキ「え?」

ラナン「道は違っても、この世界を護りたい。その気持ちは同じって事。」

サツキ「うん・・・そうだね。」



ラナン「汚れてしまった悲しみに・・・」




サツキ「今日も小雪の・・・

・・・降りかかる。」