>>42
剣道が体育に含まれてた頃の蹲踞はその行動の意味のわからなさも含めて頭に残る言葉だったんや
ちなみにM時開脚との違いは膝の位置やら尻が地面に付いているかどうかとか色々あるけど基本的に大きく開いた挑発的な蹲踞してたらそれはエロ蹲踞と思ってええ
そもそも蹲踞は頭を下げる礼を腰ではなく膝を落として行う立礼の形式の１つやねん
元は神道［3］で行われていた作法であり、流れとしては神道→相撲→剣道となるそうや
礼儀を重んじる武道に取り入れられることが多いわけやな
そう、礼儀である

礼儀に重きを置くモンむすといえば花魔王の一人、桜魔王セレンを思い浮かべる魔王も多いだろう
桜魔界流抜刀術と桜魔界流縮地法を納める4大花魔王きっての武闘派である彼女はひどく真面目かつ才色兼備、品行方正を体現したようなモンむすだ
サクラ魔界は日本の安土桃山から江戸時代を彷彿とさせる建造物があり、おそらくその文化も似通った点が多いだろう
桜魔界流と付く流派があり、上に出たように抜刀術や縮地法など様々な武術技術が切磋琢磨されていると考えられる
では桜魔界流に蹲踞は存在するのだろうか

先代がアンリマユだったり閻魔がいたり別世界からとはいえアマテラスが迷い込んできたりするモンはれの世界だが、神という概念はちゃんと存在する
正月限定の巫女シェーナがニ礼二拍手一礼を知っているようにいわゆる上位存在への礼儀もあり、おそらく神前試合など宗教上の儀式も存在するのだろう
その際に蹲踞という文化が生まれていてもおかしくはないわけだ
蹲踞は女性の剣道で一度その姿が女性らしくないということで廃止されるも時を経てまた女性でも行われるようになった事がある
男女平等がまだ声高に叫ばれていなかった時代にも関わらずだ
そんな蹲踞を礼儀を重んじるセレンが恥ずかしいなどと思うはずがない
セレンは凛とした真剣な顔で蹲踞をするのだ

ところでセレンの種族はワーキャット族と呼ばれる猫の獣人だ
しかし同じワーキャットのノワールとは手足が獣状態でなかったり尻尾がペルシャ猫のようであったりと差異も大きい
おそらくだが、ワーキャットは魔力を身体強化にのみ使える種族なのだ
全魔界で1、2を争う力持ちというノワールはつまりテレイアと力で張り合えると言うことである
テレイアの超握力は行き場を失った魔力によるものであり、ノワールも無意識に魔力による身体強化を行なっていると考えられる
ノワールより器用であろうセレンはそれを肉体の変化にまで拡張し、刀を振るに適した手足へと変えたのではないだろうか
稀に出るとは言え努力でおそらく方言である語尾の『ニャ』を封印することに成功した彼女ならばありえない話ではないと思うんや

そんなセレンには流行に疎いと言う弱点がある
水着イベントでもエーテルの雑な言い訳を真に受けたりとこと流行に関しては斜め上の真面目さを発揮しややポンコツ化する
民に愛されようとする姿勢の暴走と言うよりは理解できないものへの思考の放棄に近い
つまり彼女はある程度の信頼を築いた相手の言葉は深く考えず受け入れる土壌がすでにできているわけだな
自らを嫁と呼ぶ相手なら尚更だろう

俺たちのドリンクバーはこれから神前の蹲踞から捧げられる黄金の御神酒やでぇ……っ