>>525
フリーターや失業者との区別
厚労省の定義では、失業者は労働力人口の「失業者数」に分類されており、
そのうち正社員及び派遣社員での就労を希望する者であれば、
たとえ具体的な求職活動に至っていない無業者であっても「ニート」には分類しないこととしている。
その一方で、アルバイト及びパートタイマーなど一部非正規雇用での就労希望者の場合には扱いが少々異なる。
これらの雇用形態で就労を希望する無業者のうち、求職活動に至っていない者であれば「ニート」、
具体的な求職活動に至っている者であれば「フリーター」に分類している。
この差異の理由については明らかではない。
引きこもりとの重複
厚労省が別途に実施した調査では、いわゆる「引きこもり」の状態にある者(20〜49歳)が全国でおよそ32万世帯いると推定されており、
同省ではこれらの者たちをニートの「就業希望を有しない者」に含めている。
つまり、引きこもりを「ニート」として扱っているわけである。
しかしながら、内閣府が2010年に実施した初の引きこもり全国実態調査(15〜39歳対象)では、
引きこもりに該当する者は69.6万人おり、さらに「予備軍」がおよそ155万人いると推計された。
これは前述の厚労省統計によるの「ニート」に含まれている引きこもりの数を大きく上回っているものだが、
厚労省研究班班長として引きこもり新ガイドラインを作成した齊藤万比古は、
kこの数値に異論を唱えている。