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食性は植物食傾向の強い雑食で、果実、植物の葉、アリやシロアリなどの昆虫などを食べる[3]。
低地では種にかかわらず果実食傾向が強く、果実が豊富な環境では果実を主に食べ、食べる果実の種数がチンパンジーと同程度に達することもある[14]。
本属とチンパンジーが同所的に分布するガボンの調査例ではゴリラの食性の57 %(果実では79 %)がチンパンジーと重複する[14]。
マウンテンゴリラは季節によって果実なども食べるが、乾季に食物が少なくなると植物の葉、芽、樹皮、根などの繊維質植物を食べる[3]。
低地ではアリを日常的に食べ、糞の内容物の調査では糞中からアリの破片が発見された例もある[14]。
食べるアリの種類や、平手で地面をたたく・平手で樹上の巣を壊す・手の上に巣を乗せアリを叩き落とす・アリの群れに手を突っ込んで舐めるなどといった採食方法などは地域差がある[14]。
シロアリが生息しない高地に分布するヒガシゴリラは植物についているダニやクモを無作為に食べることで動物質を補っていると考えられている[12]。
マウンテンゴリラは自分の糞も含めた糞食を行い、腸内細菌の摂取や未消化の食物を再吸収していると考えられている[12]。