いくら寿司が握れるつったって
あたしゃあ
素人の握った寿司なんざ
口にすることはできねえ。
寿司ってもんは
師匠に殴られ涙を流して
それでも歯を食いしばって
ようやく握ることが許されるもんだ。
それをなんだ、あんた。
ぬくぬくと暖かい家で
パーティーの如し寿司を握るさま
冒涜ってもんだよ、おい。
あたしゃ、あんたの握った寿司は食わねえ。
命を感じねえんだ。
捌かれた魚の命、握り手の命を感じねえんだ。
どだい、こんなのが寿司だってんなら
あたしゃ今の日本を嘆くよ。
とっとと肥溜めに捨てとくれ。
せっかくのめでたい年の瀬だ。
泥を塗るんぢやあありません。