表向きは「景気の回復」という祝祭感あふれる形式をとっているが、その骨格は、オープニングとエンディングで中央の柱の「人間として」を支える構造だと自分は感じた。
天国(ユートピア)と地獄(ディストピア)が一体となったこの「ユーディストピア」をどう生き延びればよいのかという橘玲の書籍のテーマと同様な問いかけを、J-POPのライブというフィールドで行う椎名林檎はやはり天才だと思った。