小学生に自治体配備の学習用端末、Windows激減 コスパが決め手?ChromeとiPadがシェア分け合う:中日新聞Web
https://www.chunichi.co.jp/article/1073065

小学生に自治体配備の学習用端末、Windows激減 コスパが決め手?ChromeとiPadがシェア分け合う
2025年5月30日 19時30分 (5月30日 22時05分更新)
 全小中学生に1台ずつデジタル端末を配布する国の「GIGAスクール構想」で、2020年度から順次配備された機材が更新時期を迎えている。
本紙が小学生用について中部9県の全307市町村に聞いたところ、構想第2期は基本ソフト(OS)としてWindows(ウィンドウズ)を搭載した端末を選ぶ自治体が激減し、
Chrome(クローム)とiPad(アイパッド)がシェアを分け合う形となることが分かった。教育のデジタル化が進む中、各自治体は最大限の費用対効果を引き出すことを狙い、選定へ議論を重ねている。
(記事最後に中部9県307自治体が採用したOSが分かる地図があります)

更新迎えた小中学校の学習用端末 基本ソフト(OS)の勢力図に異変 <データの沼から考える>:中日新聞Web
https://www.chunichi.co.jp/article/1067910

GIGAスクール構想 児童生徒の1人1台端末と高速通信ネットワークを一体的に整備して、個別最適な学びの実現を目指す。政府が2019年に打ち出した。それ以前は、端末が児童生徒5・4人に1台しかなく、活用状況は経済協力開発機構(OECD)加盟国で最下位の水準だった。整備は新型コロナウイルスの感染拡大で一気に進み、21年度末にほぼ完了。文部科学省は端末の更新を24年度から5年かけて進める計画で、県単位で共同調達する仕組みを整えた。

中部9県はOSの勢力図が大きく変化
 約5年前の端末導入時と今回の更新で、選定機種にどのような変化が生じたか―。本紙は4〜5月、中部9県(愛知、岐阜、三重、静岡、長野、滋賀、福井、石川、富山)の全307市町村を調査し、どのOSを搭載した端末を小学生向けに採用しているのかを聞いた。その情報を地図上に落とし込むと、勢力図の変化が顕著に浮かび上がった。
 端末を動かすOSは、マイクロソフトが提供するWindows(ウィンドウズ)、グーグルのChrome(クローム)、アップルのiPad(アイパッド)の3種類を国が推奨し、そこから端末の使い勝手の良さや耐久性、費用面などを考慮し、自治体ごとに選ぶ。活用の仕方や方針などの違いで、自治体の独自色≠ェ出てくる。
 新型コロナウイルス禍にあった2020〜21年度の導入時は、愛知、岐阜、三重、福井の4県では、直感的に操作できるiPadを...

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