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June.17 2011
Posted by kkk
君主論 − マキャベリ
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・何ごとにつけても善い行いをすると広言する人間は、よからぬ多数の人々の中にあって、破滅せざるをえない。
 したがって、自分の身を守ろうとする君主は、よくない人間にもなれることを習い覚える必要がある。
 そしてこの態度を、必要に応じて使ったり使わなかったりしなくてはならない。

・現代にあっても、わたしたちが見聞したところでは、大事業はすべて、けちと見られる人間の手によってしかなしとげられていない。

・気前のよさを売りにしているうちに、いつしかあなたは自由に使える財力をなくしてしまう。
 で、貧乏になって、人にさげずまれるか、貧困から逃れようとして強欲になって、人の恨みを買うのが落ちである。
 とりわけ、君主が厳に戒めなければならないのは、人にさげずまれることと、恨みを買うことだ。

・そもそも人間は、恩知らずで、むら気で、猫かぶりの偽善者で、身の危険をふりはらおうとし、欲得には目のないものだと。

・人間は、恐れている人より、愛情をかけてくれる人を容赦なく傷つけるものである。
 その理由は、人間はもともと邪なものであるから、ただ恩義で結ばれた愛情などは、自分の利害のからむ機会がやってくれば、たちまち絶ち切ってしまう。
 ところが、恐れている人については、処刑の恐怖がつきまとうから、あなたは見放されることがない。

・君主に謁見し、そのことばに聞きいる人々のまえでは、君主はどこまでも慈悲ぶかく、信義に厚く、裏表なく、人情味にあふれ、宗教心のあつい人物と思われるように心を配らなくてはいけない。
 なかでも、最後の気質を身にそなえていると思わせるのが何よりも肝心である。