>>497
> OSをアップするって簡単そうに言ってるけど
> 運用中のデータやアプリをそのまま使えるようにアプデするのはかなり困難

それはない
OSの機能をアップする場合、従来のアプリが正常に動作するよう上位互換が保たれる
というのがふつうだからね

逆に言うと、古いOSで動かなくなるアプリというのは、新しいOSの機能を使っているから
動かなくなるわけで、古いOSの機能しか使っていないアプリは、OSの新しい機能に対応
できないことはあっても、運用中のアプリやデータが動かなくなることはまずない

こうしたアプリの動作を保証しているのは、API (Application Programming Interface) と
いわれるアプリケーションとOSとの間を取り持つライブラリー群
つまり、APIを通してOSを利用していれば、OSがアップデートしてもアプリは正常に動作
しますよ、ということがかなり強力に保証されている (完全な保証ではない)

一方、OSが新しくなったとき動かなくなるアプリは、APIを介さずOSのシステムコールを
使っているとか、OSの利用しているファイルを直接読みに行ったりするような、裏工作を
行っているようなもので、それはアプリ側が悪いわけだしアプリのチョンボと言うしかない

以上のことを、具体的な例を挙げて話をすると――
たとえば、Android OS 7.0の目玉機能のひとつにマルチウィンドウがあるけど、アプリを
マルチウィンドウに対応させるためには、次の2つのどちらかに対応する必要がある

 1.古いAPIを使っているアプリの場合
   アプリ自身がマルチウィンドウに対応しているかどうかを宣言する必要がある

 2.新しいAPIを使っているアプリの場合
   自動的にマルチウィンドウ対応になる

それでは、古いAPIを使っていて、アプリ側でマルチウィンドウに対応しているかどうかを
宣言していないような古いアプリはどうなるかというと――
  「アプリで分割画面がサポートされていません」
といったメッセージを表示し、OSがマルチウィンドウの機能を使えないよう制限している

Fire OSの場合は、いまのところ Fire OS側でマルチウィンドウに制限を掛けている(?)

つまり、OSに新しい機能を追加する場合は、OSを作っている側が古いアプリにどう対応
するのかを考慮する必要があるし、OSにはそうしなければならない義務がある
OSがバージョンアップするたびに、アプリやデータに問題が発生するようなシステムじゃ、
そんなヘタレなOSからは、利用者もソフトハウスも逃げ出してしまうだろうからね