アイボの開発に関わった森田拓磨さん(右)ら技術者たち=東京都港区のソニー本社
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 ソニーのイヌ型ロボット「aibo(アイボ)」が復活した。鳴き声の「ワンワン」にちなみ、戌(いぬ)年の1月11日に発売。予約購入者に引き渡された。
初代は1999年に発売されてブームになったが、リストラで2006年に生産終了。今回、AI(人工知能)を搭載、動きも機敏になった。復活の裏に技術者の奮闘があった。

 2015年の夏。「アイボ復活はソニーらしさの復活の象徴になります」。先代アイボの開発の中心にいた藤田雅博さん(58)が経営陣に訴えた。
リーマン・ショック後のリストラが一巡。社内に成長の芽を探す機運が生まれていた。

 藤田さんは「アイボは愛情の対象となる特殊な商品。家電とは違う。長い間お客さんとつき合う決意が必要」とも強調。安易な撤退はできないと迫った。

 アイボの終了でファンは取り残…

2018年1月11日11時50分
https://www.asahi.com/articles/ASL1855D5L18ULFA003.html