【小川洋子】Panasonic Melodius Library【藤丸由華】
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成人した叔父さんの解説を加える事で、
まだ幼いコペル君視点だと言語化できない感情まで読者に無理なく伝えられるようになっているのは、構成としては非常に上手いと思った
あと叔父さんのプロフィールで、大学卒業したての法学士という年齢職業のチョイスも絶妙
あと一曲目の『あたりまえ体操』みたいな小室等の歌って武満徹作詞作曲だったのかw 2018年4月27日20時11分 スポーツ報知
加藤清史郎が問う「君たちはどう生きるか」ベストセラー再現ドラマを熱演
ジャーナリストの池上彰氏が特別講師を務める、5月1日放送のTBS系「教えてもらう前と後」(火曜・後8時)で、
200万部を超えるベストセラー漫画「君たちはどう生きるか」を特集する。再現ドラマに俳優の加藤清史郎(16)が出演することになった。
特別講師の池上氏も小学生の頃から愛読しているという「教えてもらう前と後」。
再現ドラマで内容を伝えながら、若者へ、そして社会へ伝えたいメッセージを本文から一節を抜粋しながら紹介される。
再現ドラマでは俳優・長谷川朝春(46)が「おじさん」役、女優・中島ひろ子(47)が母役を務める。
「君たちはどう生きるか」再現ドラマに出演する(左から)中島ひろ子、加藤清史郎、長谷川朝春(c)MBS
http://www.hochi.co.jp/photo/20180427/20180427-OHT1I50153-L.jpg
http://www.hochi.co.jp/entertainment/20180427-OHT1T50207.html >>105
このドラマと池上彰の解説よりもメロディアスライブラリーの紹介の方が話は伝わった。 2018年
4/29放送分
今週の一冊
アンネ・フランク『アンネの童話』(文春文庫)
Today's Music 音楽との融合
・オール・シングス・ブライト・アンド・ビューティフル/キャサリン・ジェンキンス
・オーヴァー・ザ・レインボウ/ジュディ・ガーランド
・スタンド・ビハインド・ミー/キャロル・キング 『文学少女・洋子』こそが小川先生の根源であると見せつけられた回でした
小川先生のその後の人生を決定づけた一人なだけに 5/5(土) 23:00〜0:00 NHK Eテレ
「わが不知火はひかり凪 石牟礼道子の遺言」
先日番組で紹介された「水はみどろの宮」の作者の特集です。 ユダヤ人中学時代のアンネの親友の女性の証言によると
アンネは彼女が書いているほどモテてはいなかった。
これがポイント >>110
実は案外よくある中二病ノオトの類であって、世の中には彼女ぐらいの文才を持った女の子が掃いて捨てるほど転がってる可能性もあるんだな
そっちの方が想像としては楽しそう 2018年
5/6放送分
今週の一冊
T.S.エリオット『キャッツ−ポッサムおじさんの猫とつき合う法』(ちくま文庫)
Today's Music 音楽との融合
・おばさん猫のガンビー・キャット/「キャッツ」オリジナル・ロンドン・キャスト
・ラム・タム・タガー/ポール・ニコラス
・メモリー/福井晶一 今週の選曲が全部キャッツだった
それはいいとして、小川先生の謎の犬派アピールはちょっと気になった 小川家はラブラドールを飼っていたが猫は飼った事が無いのかな 2018年
5/13放送分
今週の一冊
三浦綾子『母』(角川文庫)
Today's Music 音楽との融合
・ただ憧れを知る者だけが/チャイコフスキー作曲、アレクサンドル・クニャーゼフ(チェロ)
・荒城の月/ヨゼフ・スーク(ヴァイオリン)
・讃美歌 山路こえて/KAY合唱団 ちょっと三浦綾子の宗教っぽい所が全面に出てきて苦手な回だった
遠藤周作といい、某宗教系の作家は理不尽な世界を理不尽なままで終わらせない所が個人的には気に入らない
仮に物語にの結末に救いがあったとして、本人が救われたらそれで良しって
宗教の布教活動としてはともかく文学としてどーなのよって捉えてしまう 女の半生記なのでNHKの朝ドラに取り上げられそうな話でした。
去年映画化されたので朝ドラは無いか アンネの日記に「下品なジョーク」 紙で隠した2ページ初公開
【5月16日 AFP】第2次世界大戦(World War II)中にナチス・ドイツ(Nazi)の強制収容所で死亡したユダヤ人少女、
アンネ・フランク(Anne Frank)の日記のうち、茶色い紙で隠されていた2ページ分の内容が研究者らによって初めて明らかにされた。
性にまつわる「下品なジョーク」が書かれており、当時10代前半のアンネが持っていた性への関心が示されていた。
AFPBB News 2018年5月16日 11:23 発信地:ハーグ/オランダ
http://www.afpbb.com/articles/-/3174759 冒険者たち ガンバと15匹の仲間
15匹では多過ぎて子供は全部のキャラを覚えきれないと考えたのかアニメでは7匹くらいだと思った。
マンプク・ボーボ→ボーボ
詩人・オイボレ→詩人
と脇役2匹のキャラを1匹にまとめたりダンスの得意なネズミは削除していたかな 2018年
5/20放送分
今週の一冊
斉藤惇夫『冒険者たち ガンバと15ひきの仲間』(岩波少年文庫)
Today's Music 音楽との融合
・ガンバのうた/河原裕昌
・あいこのじょーさ/奥山熊雄
・その線は水平線/くるり 島に向かう場面から流れる二曲目で、ガンバの冒険EDの『冒険者たちのバラード』を
聴いてみたかったw
あの陰鬱なメロディと凄惨な歌詞もまた冒険の一面なので
ところで斎藤惇夫先生が八丈島で見たという、妖しいイタチってどんなだったんだろう
ものすごく可愛いらしかったんじゃないかと思うけど アニメ ガンバの冒険 挿入歌 Wikipediaより
「早瀬川の唄」作詞 - 斎藤惇夫 / 作曲 - 山下毅雄 / 歌 -??菊池紘子(第1話)、弥永和子(第21話、第25話)
ノロイ島のネズミたちの間に伝わるという設定の歌。原作に登場した歌に曲を付けたもので、原作と同様に、終盤の物語のカギとなる歌である。
正式なレコーディングは行われておらず、劇中ではセリフ扱いで録音されたものが使用されており、
CDにも放送用の音声トラックから収録されている。
「風の世界」作詞・作曲 -??大貫妙子??/ 編曲 -??山下達郎??/ 歌 -??シュガー・ベイブ
第15話で、山小屋の男が聴いていたラジオから流れている歌。
EDもしくは挿入歌を選曲してほしかったな 2018年
5/27放送分
今週の一冊
与謝野晶子『みだれ髪』(角川文庫)
Today's Music 音楽との融合
・与謝野晶子
『みだれ髪』(角川文庫)
・別れのワルツ(ワルツ第9番)/ショパン作曲、ニキタ・マガロフ(ピアノ)
・髪をほどいて/bird あの悪名高い淫行教師与謝野鉄幹が、晶子との結婚後はさほど浮名も流さず、
12人もの子沢山家庭に収まった事を考えると
豊かすぎる性生活が透けて見えてくるwww
そのせいか小川先生も藤丸さんも終始テンションが高かったような >>123
1曲目は大瀧詠一の乱れ髪
3曲目のバードはみうらじゅんとの不倫妊娠奪略婚で恋多き女の意味も込めての選曲と推測
しかし角川文庫のマンガ表紙シリーズはセンス悪いな 番組hpでは小川さんが与謝野晶子の一生を朝ドラにしてほしい、藤丸さんと相談して晶子役は鈴木京香と語っていた。
与謝野晶子の半世記の映画「華の乱」を昔見たがその時の晶子役は吉永小百合でこれがミスキャストだったな
鉄幹役は緒形拳でこちらはハマっていた。 >>125
俺が思うに
あの萌え絵与謝野晶子の何がナンセンスかって、髪型がショートなのが致命的にダメ
髪に纏わる歌にしろ、藤丸さんが指摘した晶子の肖像画にしろ、
ものすごく長い髪でないと史実に忠実とは言えないのでは 余談
去年亡くなった与謝野馨元蔵相は与謝野鉄幹・晶子夫妻の次男の息子
つまり晶子の直系の孫 2018年
6/3放送分
今週の一冊
『ロシアの昔話』(福音館文庫)
Today's Music 音楽との融合
・別れのノクターン/グリンカ作曲、グースリ二重奏(M.ヴォロネーツ、A.ドガーダヴァ)
・ババヤガ(鬼婆)/リャードフ作曲、レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団、ムラヴィンスキー(指揮)
・カリンカ/ロシア民謡、オデッサ・バラライカス、リンダ・オブライエン(歌) 『おおきなかぶ』ってロシア民話だったのか
ロシアとは知らなかったが、大昔に絵本で読んだかもしれん
あと比較的メジャーなロシア民話といえば、番組では紹介されなかったけど
『おだんごパン』があったような それじゃロシア特集も終わったので
До свидания >>130
おおきなかぶに登場するのはカブ・おじいさん・おばあさん・孫・犬・猫・ネズミ
お城や王子様・お姫様が登場しないのでロシアの昔話とは知らないで自分も日本の昔話だと思っていました。
さてロシアのカブは桜島大根みたいに大きいのだろうか? >>132
気になったんで調べてみた
・日本の絵本では白いカブだが、原典のあるロシアとウクライナの絵本では黄色いカブ
・カブはカブでもどうやらスウェーデンカブと呼ばれるルタバガらしい
・このルタバガはカブでもダイコンでもなく、セイヨウアブラナの変種(まあ全部アブラナ科植物だがw)
・16世紀にはスウェーデンに自生していたらしく、ロシアやアイルランドにもある
・ちなみにハロウィンのジャック・O・ランタンは本来カボチャではなく、このルタバガを繰り抜いたランタンだった
・https://ja.wikipedia.org/wiki/ルタバガ
調べたところこんな感じ 倉橋由美子「暗い旅」
番組ではあえて取り上げなかったが二人称小説の文体や設定や表現法が
フランス人作家ミシェル・ビュトールの「心変わり」に酷似していて
盗作ではないのかと少し話題になったいわくつきの小説 小川さんは38年前大学生の時に「暗い旅」を古本屋で70円で購入したとの事
70円という金額が当時の古本屋ぽいですね
最近で安い古本といえばブックオフの108円かアマゾンの1円プラス送料257円(ボッタクリ価格の送料)が相場ですから 2018年
6/10放送分
今週の一冊
倉橋由美子『暗い旅』(河出文庫)
Today's Music 音楽との融合
・スピーキン・マイ・ピース/ホレス・パーラン・クインテット
・誰よりも君を愛す/和田弘とマヒナスターズ
・LOVER COME BACK TO ME (恋人よ我に帰れ)/ドナルド・バード(トランペット) 番組で流れた3曲中2曲がジャズ
同日のサンデーソングブックがジャズで棚つかだったのもあって、
最近のジャズプッシュって何かあるのかと勘ぐってしまう
残る一曲が作中で流れたという設定の『誰よりも君を愛す』(マヒナスターズ)
主人公の「あなた」はこの曲で涙したが、
自分は珍盤奇盤特集の『ラリラリ東京』っぽくて腹抱えて笑ってしまったw あと作品について
プロットだけなら一昔前のケータイ小説とかピクシブの自作投稿小説と変わらないけど、
構成と表現が違うだけで月とすっぽんの差が出る事に舌を巻いた
岡山から出てきたばかりのウブな女子大生だった洋子さんはどんな気分でこの本を読んだのだろうか
>>135
たしかに古本屋で買った時の金額が生々しかった 2018年
6/17放送分
今週の一冊
レオ・レオニ『スイミー〜ちいさなかしこいさかなのはなし』(好学社)
Today's Music 音楽との融合
・ビヨンド・ザ・シー/ボビー・ダーリン
・ギヴ・ア・リトル・ラヴ/アスワド
・ミー・マイセルフ・アンド・アイ/デ・ラ・ソウル 作品としてのスイミー単体については今更述べるまでもないけど、
作者のレオ・レオニがつい先日番組で紹介した『はらぺこあおむし』のエリック・カールの才能を発見したくだりは面白かった
あとオランダ出身の絵本作家といえば、7歳下にディック・ブルーナがいる 書いてる内に番組でニモに触れていたのを思い出した
スイミーの冒頭も相当悲惨だったけどニモも悲惨だったな
父親を除いて母親と兄弟全員食われたんだっけ >>139
聴取率週間に選んだのは小学2年の国語の教科書に載せている「スイミー」
児童書はこの前のロシアの昔話とその前の韓国の昔話は短編集でしたが今回はスイミー1編
語る事も少なく尺をもて余したのか曲の時間がいつもより長かったですね
逆に話が弾んだ回では曲が極端に短かったりしますね。 2018年
6/24放送分
今週の一冊
東山彰良『僕が殺した人と僕を殺した人』(文藝春秋)
Today's Music 音楽との融合
・レックレス/アイスT(ラップ)
・スリラー/マイケル・ジャクソン
・レット・ミー・ゴー/宇宙人 ゲイ要素のあるスタンド・バイ・ミーでした
作者本人から聞き出した証言「サックマンが誰かを決めずに書き始めた」というのは、
こればっかりは本を読むだけじゃどうしてもわからない >>143
話の構成からワンス アポン ア タイム イン アメリカを思い出した。
面白そうな話でしたね 今日の2曲はキャロル・キングかローラ・ニーロの曲かなと思ったら
フェアポート コンヴェンションというイギリスのフォークロックのバンドでした。
知らないバンドで素敵な曲だったのでアマゾンで初期のアルバム5枚組が2千円以下であったので早速購入 フェアポート・コンヴェンションをもう一回聴いたらキャロル・キングやローラ・ニーロよりもジョニ・ミッチェルが近いかな 2018年
7/1放送分
今週の一冊
夏目漱石 『硝子戸の中』(新潮文庫)
Today's Music 音楽との融合
・トロイメライ/シューマン作曲、伊藤恵(ピアノ)
・時の流れを誰が知る/フェアポート・コンベンション 今回は新宿区立漱石山房記念館で収録
藤丸さんのブログによると、空也のもなかが食べられるのはこの記念館にあるCAFE SOSEKIと銀座空也だけだとか
(空也もなかセット \600)
肝心の『硝子戸の中』を紹介するのに尺が全然足りてないよ! 漱石山房記念館の入場料は300円。建物の維持を考えると新宿区立だから安いですね
しかし夏目漱石に興味がある人でも一度訪れたら充分では無いだろうか
アメリカのヘミングウェイ記念館の入場料は14ドルと高いが
ヘミングウェイが飼っていた6本指の猫の子孫が数匹飼われているので猫目当ての来客が絶えないとの事
漱石山房記念館も経営に行き詰まったら最中よりも猫を飼った方が良いのではないかな 2018年
7/1放送分
今週の一冊
半藤末利子『漱石の長襦袢』(文春文庫)
Today's Music 音楽との融合
・ベートーヴェン:ロマンス ヘ長調/アイザック・スターン(ヴァイオリン)、ボストン交響楽団、小澤征爾(指揮)
・赤い鳥小鳥/古賀さとこ 孫の口から直接「漱石の『行人』が嫌い」とハッキリ聞いたのが衝撃的だった
あと夏目漱石の妻は孫から見てかなり面白い婆ちゃんだと
もし生前の漱石と半藤さんが出会っていたら、漱石がどんな祖父として半藤さんに接したのか少し気になった かこさとし「だるまちゃんとてんぐちゃん」
最近児童書の割合が増えた気がするが今日は三連休の真ん中で家族で車で移動中にラジオを聞いている人も多いので妥当なチョイスかな
「からすのパンやさん」もこの前聞いたばかりと思っていたが2015年放送でもう3年も前になってしまったのか 2018年
7/15放送分
今週の一冊
かこさとし『だるまちゃんとてんぐちゃん』(福音館書店)
Today's Music 音楽との融合
・だるまさんだるまさん/小鳩くるみ&庄司淳
・夢/ザ・ブルーハーツ
・WHY CAN'T WE BE FRIENDS/WAR だるまちゃんの家族の登場場面とその動きを番組で紹介してた通り、加古里子の絵本って1ページに書き込まれている情報量凄いんだよな
必ず脇の方で誰かが何かをやっているから、一ベージを必死に読み込んだり何回も読み返したりでかなり楽しめる
あ、俺加古里子作品だとくまちゃんシリーズが好き
くまちゃんのそこそこ裕福な暮らしぶりが、言葉遣いの上品さに説得力を与えていて デュマ・フィス『椿姫』
久しぶりの古典の紹介、タイトルくらいは知っていたが体験談を元にした身分(金銭感覚)が異なる男女の話だったのか
椿姫はオペラやバレエになっているが小川さんが椿姫のバレエを観覧していたと何か意外 赤塚不二夫自叙伝これでいいのだ
元祖天才バカボンのEDテーマ41歳の春だからは選曲しなかったな
作詞は赤塚不二夫だと思った。 2018年
7/22放送分
今週の一冊
デュマ・フィス『椿姫』(光文社古典新訳文庫)
Today's Music 音楽との融合
・乾杯の歌(第1幕)/プラシド・ドミンゴ(テノール)、コベントガーデン王立歌劇場管弦楽団
・舞踏への勧誘/ウエーバー作曲、 イリーナ・メジューエワ(ピアノ)
・さようなら、過ぎ去った日よ(第3幕)/マリア・カラス 小デュマも『モンテ・クリスト伯』や『ダルタニアン物語』を書いた文豪の父親に対して色々拗らせていたのかも
あと実体験に基づく作品という触れ込みだけど、墓掘りシーンが実体験だったらちょっと嫌だw 2018年
7/29放送分
今週の一冊
赤塚不二夫『これでいいのだ(赤塚不二夫自叙伝)』(文春文庫)
Today's Music 音楽との融合
・「天才バカボン」オープニングテーマ「おそ松くん」オープニングテーマ/オリジナルサウンドトラック
・映画『駅馬車』より「淋しいところに埋めないで」
・ケ・セラ・セラ/雪村いづみ 『天才バカボン』『おそ松くん』『モーレツあ太郎』『ひみつのアッコちゃん』
小川先生はこの中だとアッコちゃん派かも
おそ松さんについては言及しなかったけど、赤塚不二雄没後の続編なのでまあ直接関係はなかったか
あの赤塚不二雄でさえ地獄だったと言わざるを得なかった満州引揚げについては、
本土での戦災体験以上に後世へ語り継がれるべき内容だと思う 『わたしがちいさかったときに』
子供が綴った戦争体験談は切ないですね
特に胸に突き刺さった話は大火傷を負って目が見えなくなった少女が「私もうだめ、このお弁当をおばさんの子供に食べさせて」という話 番組HPによると今日の放送で小川さんは藤丸さんを見ると藤丸さんの子供を思い出して
作品の子供と重なって絶対に泣いてしまうので藤丸さんを見ないようにして話したとの事
戦争体験談を後世に語り継ぐのは大切な事ですが、その語り部は凄い労力を費やさなければならないのだと考えさせられました。 2018年
8/5放送分
今週の一冊
長田新・編 いわさきちひろ・画『わたしがちいさかったときに』(童心社)
Today's Music 音楽との融合
・ヒロシマという名の少年/武満徹作曲:福田進一、エドゥアルド・フェルナンデス(ギター)
・子供の夢/イザイ作曲、五嶋みどり(ヴァイオリン)
・死んだ女の子/元ちとせ 元になった文集『原爆の子〜広島の少年少女のうったえ』の構成はさすが教育学者長田新の面目躍如
被爆体験した歳をもとに一学年刻みで収録することで、何歳で被爆したらその後の暮らしや人格形成にどんな影響が出るのか、
教育に携わる専門家には分かるように編集されてる
そして編集した1951年というのが、小学校低学年が中学生に高学年が新制高校生になる歳というまた絶妙なタイミング
この時をもって編集刊行したのも、やっぱり長田新先生が優れた教育学者だからか 多分長田新先生自身が、この文集を出すことで救われたかったのかもしれないな
自身も被爆して九死に一生を得たら、そんな悲惨な体験を幼少で強いられた子供たちが
きちんと育ったのかどうか気になったに違いあるまい
その子たちは親を亡くしたり身近な人を亡くしたりその後困窮したりで確かに苦しんだけど、
死の間際にお弁当を見ず知らずのおばさんとその子に託した子供は、
人間は原爆に負けないという一つの救いになったのかもしれない
そういう人間の深い尊厳を見て育った子供は、きっと立派にその後の日本を生き抜いたはず >>165
なるほど、この文集において長田新の編集はいわさきちひろの絵と同様にとても重要な役割を果たしていたのですね 2018年
8/12放送分
今週の一冊
トーマス・マン『トニオ・クレーゲル』(新潮文庫)
Today's Music 音楽との融合
・オルフェウス・カドリーユ(作品236)/ヨハン・シュトラウス2世作曲、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、ジュルジュ・プレートル(指揮)
・オディオン(ブラジル風タンゴ)/ナザレ作曲、ジョシュア・リフキン(ピアノ)
・ユア・ソング(僕の歌は君の歌)/エルトン・ジョン 三島由紀夫の作品や北杜夫のペンネームの由来、そして萩尾望都の『11月のギムナジウム』『トーマの心臓』のモチーフになった、
一言で言うと『永遠の厨二病患者にとっての聖典』
女の子向け厨二病バイブルがルーシー・M・モンゴメリの『赤毛のアン』なら、
この作品こそが男の子向け厨二病バイブルではなかろうか 序盤のボーイズラブのくだりで小川さんと藤丸さんのテンションが上がったのが面白かった。 小学生がえらぶ!こどもの本総選挙2018(ポプラ社)
1.ざんねんないきもの事典
2.あるかしら書店
3.りんごかもしれない
4.続・ざんねんないきもの事典
5.おしりたんてい(かいとうVSたんてい)
6.おしりたんてい(いせきからのSOS)
7.このあとどうしちゃおう
8.ぼくらの7日間戦争
9.ふしぎ駄菓子屋銭天堂
10.りゆうがあります 「ぼくらの7日間戦争」は中学1年生の夏休みの物語なので小学生が選ぶのは意外かなと思ったが
小学5,6年と中学1年の精神年齢(特に男子)はたいして変わらなかったかな
これが中学2年になると中2病という言葉も有るように変わってゆく
スタンド バイ ミーと同様に子供でいられる最後の時期の楽しそうな物語でした。 2018年
8/19放送分
今週の一冊
宗田理『ぼくらの七日間戦争』(角川つばさ文庫)
Today's Music 音楽との融合
・炎のファイター/アントニオ猪木とザ・ファイターズ
・フリーダム/アイズレー・ブラザーズ
・SEVEN DAYS WAR/TMネットワーク 猪木のテーマで吹いた
いや作中で流れるから番組のコンセプトには沿ってるんだけど、こんな曲流す番組だったっけw
それと小川先生が番組中で「ボーイズ大好き抱きしめたい」と暴走してたけど、
こういう人を母親に持った小川先生のご子息はそれなりに大変だったんだろうなと心のどこかで思った 官僚たちの夏
小川「この中には季節は夏だけでなく春秋冬も出てくるのですけど時代が夏
戦争で滅茶苦茶になった後に春を向かえて高度経済成長期にいよいよ夏」
なるほど 2018年
8/26放送分
今週の一冊
城山三郎『官僚たちの夏』(新潮文庫)
Today's Music 音楽との融合
・官僚的なソナチネ/サティ作曲、アルド・チッコリーニ(ピアノ)
・NICE WORK IF YOU CAN GET IT/フランク・シナトラ
・レッツ・ワーク/ミック・ジャガー 暑苦しく暑苦しく、とにかく暑苦しい回
風越の入浴シーンの暑苦しさに、ちょっと引き気味の小川先生藤丸さんでした
キャラと時代背景の暑苦しさを表現するなら、作中時間でおよそ10年が経過するとしても、
タイトルから『夏』の文字は外せまい 2018年
9/2放送分
今週の一冊
泉鏡花『天守物語』(岩波文庫)
Today's Music 音楽との融合
・とおりゃんせ/タンポポ児童合唱団
・サウザンド・イヤーズ 〜千年の恋〜/クリスティーナ・ペリー
・LICK IT UP/KISS 泉鏡花の生前に舞台化されなかった理由がなんとなくわかる作品
なんやねん終盤の展開w
そして最後の曲のタイトルwww マンゴー通り、ときどきさよなら
アメリカで暮らす貧しいメキシコ移民の物語、主人公が詩を書く事が好きな少女という事でアンネの日記を思い出した。
小川さんのツボかな
今回の選曲はメキシコ移民の音楽と文化に詳しい宮田信さんに協力してもらったの事
この番組の選曲スタッフもかなり音楽に詳しいと思うのだが知り合いかな? 2018年
9/2放送分
今週の一冊
サンドラ・シスネロス『マンゴー通り、ときどきさよなら』(白水Uブックス)
日本では一度絶版して、今年復刊した作品
Today's Music 音楽との融合
・Cuando Vuelva A Tu Lado(クアンド・ブエルバ・ア・トゥ・ラード)/Javiel Solis(ハビエル・ソリス)
・Ella(エジャ)/El Haru Kuroi(エル・ハル・クロイ)
・Before The Next Teardrop Falls(涙のしずく)/Freddy Fender(フレディ・フェンダー) 友達の一人のエピソードとして登場する、
親の暴力から逃れるために早婚して、今度は夫の暴力に苛まれる構図
昔日本のテレビドラマで見たかもしれないと思ったら連続テレビ小説『おしん』のそれに近いのだとわかった
社会的な立場がほとんど一緒なのに、日本人とメキシコ系アメリカ移民とじゃこんなにも雰囲気が異なるのか 大岡信『折々のうた春夏秋冬・秋』
2曲目のハイ ファイ セット燃える秋は場違いなシティポップと思ったが
作詞は五木寛之だったのか 2018年
9/16放送分
今週の一冊
若竹千佐子『おらおらでひとりいぐも』(河出書房新社)
Today's Music 音楽との融合
・MEMPHIS SOUL STEW(live)/King Curtis
・愛あればこそ/安奈淳
・WE ARE ALL ALONE/Rita Coolidge 仏壇ストリップワロタw
それはそれとして、この主人公のお婆さんは結婚前後の若い頃だったら歩く萌え要素の塊みたいな女性だったのではなかろうか
そういう一面も見てみたいけど、作者の書きたい女性像とは明らかに違う気がするので表に出て来る事はあるまい
まあその萌え要素が年老いて夫と死別したからこその
「おら愛に自分を売り渡さなければよかった」があるんだろう 2018年
9/23放送分
今週の一冊
大岡信『折々のうた 春夏秋冬・秋』(童話屋)
Today's Music 音楽との融合
・小さい秋みつけた/ダークダックス
・燃える秋/ハイ・ファイ・セット
・ドリーミング・オブ・ユー/セレーナ 秋の七草の名前を並べるだけで詩になる安直さがツボに来た
あれが現代詩に聞こえるというのは、ある意味で日本語の日本語たる根源を突いているのかも 伊曾保物語(江戸時代に出版されたイソップ物語の翻訳書)
アリとキリギリスは直訳ではアリとセミだったり
ヨーロッパでは知られていないカッパが登場したりと面白い発見がありました。 鞍馬天狗は幕末の時代の話で新撰組が登場する話とは知らなかった。
今日は珍しく物語の解説が長く作者の紹介はペンネームの由来しか話さなかった。 2018年
9/30放送分
今週の一冊
『万治絵入本 伊曾保物語』(岩波文庫)
Today's Music 音楽との融合
・イソップの饗宴(すべての短調による12の練習曲 ホ短調 作品39)/アルカン作曲、森下唯(ピアノ)
・ありの歌/やなわらばー
・BLOWING IN THE WIND 風に吹かれ続けている/中川五郎 この回の蟻と蝉の話がすごく短かった
日本語って昔の方が短文で情報量も多かったんだな 2018年
10/7放送分
今週の一冊
大佛次郎『鞍馬天狗』(小学館・鶴見俊輔セレクション1角兵衛獅子)
・角兵衛獅子の唄/美空ひばり
・マンブルース(『フリッツ・ザ・キャット』サウンドトラック)/カル・ジェイダー
・鞍馬天狗のうた/鳴海日出夫、ヒバリ児童合唱団 子供向けの平易な言葉遣いを徹底しておきながら、それでいて描写力が貧困どころか情景豊かな文章になっている所が凄まじい
親方のくだりは、現実にも存在する理不尽な大人の存在を子供に教えておきながら、その存在に拒絶感を抱かせる事なく素直に飲み込ませるような構成になってる
理想の大人像としての鞍馬天狗と近藤勇を描くことで、世の中が単純な勧善懲悪ではない事も子供たちはわかるかもしれない
教育上子供に読んでほしい本としては最上位クラスの作品かも 10/14放送分
今週の一冊
武田百合子『ことばの食卓』(ちくま文庫)
・キミのいない食卓/さかいゆう
・キャラメル/スザンヌ・ヴェガ
・お弁当箱/忌野清志郎 本来は食欲の秋というコンセプトで選んだはずなのに、
夫武田泰淳相手の指なめ描写とかロリコン性犯罪一歩手前の幼少時描写とか
やけに性的な描写が多くて引いたw
何か引っかかるものを覚えたので調べたら、
武田泰淳との結婚前の同棲時代に大変爛れた性生活を送っていたようで… 武田百合子は小川さんが好きな作家で番組では3回目の紹介
今回はエッセイ集まで取り上げたからもういいかな 聴取率週間に取り上げた本は「プー横丁にたった家」
人気童話をもってきたか 10/21放送分
今週の一冊
AAミルン『プー横丁にたった家』(岩波少年文庫)
・プー横丁の家/ロギンス&メッシーナ
・ジャスト・アズ・ザ・タイド・ワズ・ア・フローイング/シャーリー・コリンズ&アルビオン・カントリー・バンド
・ストロベリー・フィールズ・フォーエヴァー/ザ・ビートルズ 息子のクリストファー・ロビンがこの本を読んで笑ったのを見て、
息子の子供時代が終わったというエピソードが興味深かった
一人ひとりのキャラクターに感情移入するのではなく、全体を俯瞰的に見る視点を得て大人になっていくと
そして大人になったイギリス人はモンティ・パイソンの世界へと旅立って行くw
子供向け童話に含まれる痛烈な毒を幼児期思春期にたっぷりと摂取して 短編時代小説ランキング(宝島社)
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錯乱 池波正太郎
笊ノ目万兵衛門外へ 山田風太郎
直江山城守 坂口安吾 山田風太郎の笊ノ目万兵衛門外へは人質の代わりに差し出した息子を殺されたりとか
水戸黄門や大岡越前では考えられない不条理な展開に話は進んで読みごたえの有りそうな小説でしたね プレヴォ マノン??レスコー
この小説をもとにマノンという名前は魔性の女の代名詞となったそうな
その昔、烏丸せつこのマノンという映画もありました。 安部公房 箱男
箱は木箱かと思ったら段ボールで詳細な箱の作り方で小川さんは安部公房は自分で箱を制作したなと推測する
その後の箱の覗き穴から見える人の下半身特に女の足に興味をもつあたりで
安部公房は実際に上野駅あたりで箱の中に入って観察していたなと思った。
江戸川乱歩の人間椅子を彷彿させる変態度の高い小説でした。 箱男にお金を渡して病院に来るように勧める看護婦、病院に行って中庭から中を覗くと全裸の看護婦が・・・
この辺りは明らかに安部公房の願望ですな だいぶサボってしまったのでかなり古いアーカイブ
あと感想適当
10/28 正宗白鳥『リー兄さん』(講談社文芸文庫)
Today's Music
・ホーム・アゲイン/マイケル・キワヌーカ
・サンタ・ルチア/ナポリ・マンドリン・オーケストラ
・私の兄弟/サイモンとガーファンクル
老境に入ってから書いた作品というのが凄い 11/4 須賀敦子『コルシア書店の仲間たち』(文春文庫)
Today's Music
・ル・トレント/ダリダ
・忘れる木/波多野睦美、つのだたかし
・Paseo Pin(ピンの散歩)/笹久保伸
コルシア書店のオーナーの貴婦人が印象的
国の成り立ちより古い家柄の貴族ってイタリアに山ほどいそう
イタリア貴族で思い出したけど、スターウォーズのドゥークー伯爵を演じたクリストファー・リーの母親の実家がイタリアで貴族だったっけ 11/11 山田風太郎『笊ノ目万兵衛門外へ』(宝島社・時代小説傑作選)
Today's Music
・トラブル・マン/マーヴィン・ゲイ
・ルーザー/BECK
・愛と憎しみのバラッド/泉谷しげる
稲垣足穂・内田百間と並んで中島らものバイブルだったのが山田風太郎
昔インタビューやってなかったっけか
あとこの生真面目かつ破滅的な物語って奈須きのこあたりにも影響与えてそう 11/18 プレヴォ『マノン・レスコー』(光文社古典新訳文庫)
Today's Music
・何とすばらしい美人/ホセ・カレーラス(テノール)
・ひとり寂しくすてられて/アンジェラ・ゲオルギュー(ソプラノ)
数ヶ月前に紹介した小デュマ『椿姫』で、ヒロインが愛読していた遺品として登場した作品
番組で紹介された音楽は本数が少ないながらも一曲は長くていい感じ
物語としては前週とは別方向に破滅的だったのと、やっぱり小川先生は破滅的な物語があんまり好きじゃないなと感じた
それと恋愛にだらしないダメ男も嫌いなんだろう 11/25 放送分
今週の一冊
安部公房『箱男』(新潮文庫)
Today's Music
・アイ・アム・ア・カメラ/バグルス
・弦楽四重奏 第3番/バルトーク作曲、クロノス・カルテット
・はだかをみられた/ミスタンゲット 小川先生の趣味よりも作家性が全面に出た放送回
特に完成稿までに作品の10倍量のテキストを書いたというエピソードに対して、
小川先生が「天才でもそんな書くんだという事に作家として救われた」というコメントを残していたのが印象的だった
というかこの手の本って小川先生の好みからはかけ離れていそうなのに、
大学時代に買って読破してまだ本を持っているという導入部の紹介が意外だった 小川さんが大学生の頃は安部公房、中上健次、村上春樹などを読んでいないと友達の話についていけない雰囲気があったそうな
大江健三郎、村上龍は「など」扱いか 12/2 放送分
今週の一冊
久生十蘭『雲の小径』(ちくま文庫「名短篇、さらにあり」)
Today's Music
・飛行機/ビョーク
・聞かせてよ、愛の言葉を/ジュリエット・グレコ
・あなたが欲しいの/サティ作曲、ダンスリー(歌と演奏) 幻想ホラーっぽい描写と展開ながら、小川先生はこの作品を恋愛小説と評した模様
個人的には喜劇っぽいかなとは思ったけど
飛行機に乗る事そのものに孤独を感じた時代に誕生した小説 聴取率週間に選んだのは「ムーミン谷の冬」
ムーミンが冬眠する事、おしゃまさんの存在、そしてムーミンのアニメの主題歌の作詞は井上ひさしだったとは知らなかった。
何年か前にムーミンは核戦争後の世界の話でスナフキンは退役軍人とか言う都市伝説(後付けの作り話)が流れましたが
それはそれで良く出来た話だと思った。 12/9放送分
今週の一冊
『仮名手本忠臣蔵』 (松井今朝子訳 池澤夏樹=個人編集日本文学全集/河出書房新社)
Today's Music
・組曲『日本にて』より1曲目、「忠臣蔵」 / 小川典子(ピアノ)
・義太夫『仮名手本忠臣蔵』七段目「一力茶屋の段」 / 八世 竹本綱太夫 、七世竹本土佐太夫、三世豊竹つばめ大夫
・悪い星の下に / クリーム どんでん返しに次ぐどんでん返しだらけという展開は、
原作が4時間ほぼぶっ続けで見せられる芝居だという事を考えたら納得は行った
それと人妻に横恋慕する高師直の悪口雑言の所で
「いるのよねえこういう人」と吐く小川先生の言い方が印象に残った 12/9放送分
今週の一冊
トーベ・ヤンソン『ムーミン谷の冬』(講談社文庫)
Today's Music
・『樹の組曲』より「樅の木」 / シベリウス作曲、マリタ・ヴィータサロ(ピアノ)
・トゥティッキーの冬の歌 / ヨハンナ・グルスネル(歌)
・ムーミンのうた/藤田淑子 あのナポレオンを退けたおそロシアですら怯む凶暴なフィンランドの冬
そりゃムーミンでも冬眠でもしなきゃやってられないわな
リスが凍死する場面をこんなにも美しく描写した作品って他にないんじゃないだろうか
おしゃまさんをトゥティッキーと呼ぶのは、途中で流れた曲のタイトルで初めて知った 12/23放送分
今週の一冊
アンデルセン『モミの木』(岩波少年文庫)
Today's Music
・若葉のころ / ビージーズ
・最初の喪失 / メンデルスゾーン作曲、ゲーテ詩、バーバラ・ボニー(ソプラノ)
・ウィンターナイト / エンヤ 児童文学扱いされてる割に、登場するガキに可愛げもなければ感情移入もできない
おまけにもみの木が一時の栄華と引き換えに、自分が子供の頃に持っていた
幸せな境遇をどんどん失って行くという大変苦い作品
こんな文章をもし純真無垢な子供に読ませようとして書いたのであれば、
アンデルセンはどこまで屈折した心理の持ち主だったのだろう…
次回は年末恒例マイベストブック 2018年マイ・ベスト・ブック
小川さんが選んだ3冊は正宗白鳥「リー兄さん」武田百合子「ことばの食卓」東山彰良「僕が殺した人と僕を殺した人」
藤丸さんが選んだ3冊は吉野源三郎「君たちはどう生きるか」かこさとし「だるまちゃんとてんぐちゃん」城山三郎「官僚たちの夏」
私が番組を聞いて面白そうだから購入した本は石牟礼道子「水はみどろの宮」山田風太郎「笊ノ目万兵衛門外へ」(短編集) やべー時間がない今年の放送回は今年の内に
12/30放送分
2018年マイ・ベスト・ブック
正宗白鳥『リー兄さん』(講談社文芸文庫)
他
小川洋子選:東山彰良『僕が殺した人と僕を殺した人』、武田百合子『ことばの食卓』
藤丸由華選:
マイ・ベスト・ブック-吉野源三郎『君たちはどう生きるか』
城山三郎『官僚たちの夏』、かこさとし『だるまちゃんとてんぐちゃん』
Today's Music
・キミのいない食卓 / さかいゆう ( 10/14放送、武田百合子『ことばの食卓』 )
・FRIEND FOR LIFE / Elsi Alvizu ( 4/22放送、吉野源三郎『君たちはどう生きるか』)
・THRILLER / Michael Jackson ( 6/24放送、東山彰良『僕が殺した人と僕を殺した人』) なお川端康成『みずうみ』(4/15放送)も小川先生のマイベストブック候補
ただし川端康成が複数回選ばれるのは問題なので殿堂入り
個人的に気になった小説は沼田真佑『影裏』(3/11放送)
震災小説と見せかけて実は…
あと武田百合子『ことばの食卓』も食べ物に関するエッセイと見せかけて実は…
という風に裏テーマが美味しそう 明けましておめでとうございます
番組は12年目になりましたが今日紹介したサリンジャーは3回か4回目の紹介ではないかな
確かライ麦畑でつかまえてを紹介した時は小川さんがファンでもある佐野元春をゲストに迎えて放送したと思った。 神谷美恵子「生きがいについて」
五木寛之の生きるヒントよりも踏み込んだ話で
生きがいと時間には濃密な関係性があるなど興味深い話が聞けました。
選曲では由紀さおりの「生きがい」を期待しましたがラブソングだから外されたかな 学問のすすめ
藤丸さんが風邪をひいたのか鼻声でした。番組が4本撮りだとしたら今月はずっと鼻声だろうか
ビートたけしのドラマ学問ノススメの主題歌を選曲から外したのは残念 手塚治虫 ガラスの地球を救え〜二十一世紀の君たちへ
手塚治虫のアニメでは子供向けに善は悪に勝つとか分かりやすい作りだったが
マンガを読むと少年漫画でも時々不条理な終わり方をして考えさせられる事があったな
そして藤丸さんは今日も鼻声でした。 ジョン・スタインベック 怒りの葡萄 前編
タイトルくらいは聞いた事はあるが一生読まないであろう長編名作をあらすじだけでも紹介してもらえるのは有難い
藤丸さんは今日も鼻声 後編終わり
…結局トム自身がかなり問題の多い性格なのでは? 怒りの葡萄 後編
前編後編とあらすじを聞いて良く似たシチュエーションの映画山田洋次監督の「家族」を思い出した。
少し調べてみるとやはり怒りの葡萄がアイデア元との事
そして藤丸さんはまだ鼻声でした。 ロスタン「シラノ ド ベルジュラック」
去年だったかE テレでこの舞台が放映されてその時のシラノ役は吉田銅太郎が付け鼻をして演じていた。
好きな女性の幸せを影ながら見まもる男の一生の話と言う事で「無法松の一生」を思い出したな 藤丸さんの鼻声は治っていました。
と言う事は番組は月一収録で4本か5本録りかな シラノのヒロインの名前はロクサーヌ、ポリスでロクサーヌと言う曲があったのを思い出してwikiで調べると
ポリスのリードシンガー、スティングは、1977年11月にフランスのパリにあるナッシュヴィル・クラブでの演奏時に見かけた娼婦に刺激されてこの曲を作曲した。
曲の題名はホテルのロビーに掛かっていた古いポスターに載っていた『シラノ・ド・ベルジュラック』の登場人物名から取られている
との事、今日はロクサーヌを選曲に入れてもよかったな この番組はアーカイブ放送を配信したり福島の図書館にメロディアライブラリーの企画コーナーを作ったりと
意外と人気があるのかな、それともスポンサーのパナソニックが推しているのか 「オズの魔法使い」
言わずと知れた児童文学の名作中の名作、英の不思議な国のアリス・米のオズの魔法使いと言ったところか
さて何故今日紹介したのだろう?作者の誕生日と命日そして本の発行日は調べてみたら全て5月
今日は聴取率週間でもないようなので謎です 3/31
今週の一冊
ボーム『オズの魔法使い』(新潮文庫)
・オーヴァー・ザ・レインボウ / ジュディ・ガーランド TODAY'S MUSIC
・オーヴァー・ザ・レインボウ / ジュディ・ガーランド
・ディンドン!魔女は死んだ! / バーブラ・ストライザンドwith ハロルド・アレン
・ビリーブ・イン・ユアセルフ / レナ・ホーン 話の導入が今年のプリキュアの一話っぽいと思った
犬を追って竜巻に吹き飛ばされた主人公の女の子が恐ろしく肝の座ってる所とか
あとどんな結末だったか正直忘れてた 2019年04月07日
今週の一冊
檀一雄 『花筐』(光文社文庫)
Today's Music
・『抒情小曲集』より「憂うつなワルツ」/グリーグ(作曲)、エヴァ・ポブウォツカ(ピアノ)
・メメント・モリ/アンドロップ&Aimer
・ヤング・アンド・フーリッシュ/トニー・ベネット、ビル・エヴァンス(ピアノ) 裸で泳ぐ少年の姿に三島由紀夫の性癖の原点を見た小川先生と藤丸さん
なお俺は煮えたぎる湯の中の金貨を掴む場面で、
ドラゴンクエスト〜ダイの大冒険〜の序盤にあったフレイザードのメダルのエピソードを思い出した
今思うと三条先生は花筐も漫画原作に取り入れていたのかもしれない 帰ってきたメアリーポピンズ トラヴァース
最近はメリーと表記しないのか、そしてメリーポピンズの続編があった事は映画化されるまで知らなかった。
昔メリーポピンズの映画を見た時にはドラえもんの元ネタ満載で驚いた。
煙突掃除の歌チムチムチェリーは哀愁漂うメロディーで好きな曲だが今日はかからなかったなリターンズでは使われていないのだろうか 4/14今週の一冊
川端康成『山の音』(新潮文庫)
Today's Music
・あなたを夢見て/ダン・ハートマン
・『レ・シルフィード』から「華麗なる大円舞曲」/フィラデルフィア管弦楽団、ユージン・オーマンディ(指揮)
・郷愁/斉藤和義
息子の嫁の菊子は20歳前後ってやっぱり川端はロリコンだった
性癖的に小川先生の嫌いなタイプだろう
ロリコンが鼻につくフィリップ・K・ディック回がおそらく番組史上最低レベルの回だったし
だがそういう人にも読ませる川端の筆力ってやっぱりノーベル賞に値するんだろう 4/21
本日の一冊
トラヴァース『帰ってきたメアリー・ポピンズ』
(岩波少年文庫)
・ひっくりカメ/トプシー(島田歌穂)
・本は表紙じゃわからない/メリー・ポピンズ(平原綾香)、ジャック(岸祐二)
・The Place Where Lost Things Go/Amily Brant ポピンズがナルシストであると看破した小川先生が鋭い回だった
勝手なイメージだけどイギリス人はみんなポピンズみたいな性格を持っているのかもしれない 内田百聞 件(くだん)
件(くだん)とは半人半牛の日本各地で知られている妖怪との事
似た話で思い出したのはやはりカフカの変身、そして小松左京のくだんのはは 藤丸由華さんが2回目の産休と言う事で来月から前回の代行と同様に小山ジャネット愛子さんがアシスタント
やはり番組は月一収録かな、前回の藤丸さんの産休は2か月だったが今回はどうだろう 源氏鶏太 青空娘
タイトルとストーリーはNHK 朝ドラみたいでした
この前NHK 第1(R1)の日曜名作座でも源氏鶏太の短編をいくつか取り上げていたが最近再評価されているのかな
選曲は1曲目のマリーザ・モンチ 空(オ・セウ)が素敵な曲でした。
ブラジルの曲でボサノバではないポップスを取り上げるとは、こちらの選曲スタッフの守備範囲の広さに脱帽 カフカ 断食芸人
修行僧が断食をして悟りを得ると言った話では無いな、なんだろう?
断食芸人のモチベーションとは裏腹に世間の興味は薄れていくあたりはリアルで面白かった。 向田邦子 父の詫び状
来週は父の日なので選んだとの事、来週は聴取率週間でドリトル先生を取り上げたいので今週に前倒しされたか
向田邦子の作品は好きで本も何冊か読んだのだが父の詫び状は未読
しかし何故かストーリーは知っていた、テレビドラマを見た記憶も無い、おそらく何かのラジオ番組で紹介されたのを聞いたのだと思う
タイトルの「父の詫び状」の原因、お客さんが酔ってゲロを玄関に吐いて母親が拭き掃除をして邦子もそれを手伝った描写を省いたのは説明不足かな 石坂洋次郎 青い山脈
吉永小百合が主演の映画では撮影当時(昭和38年)の時代設定だったので原作が昭和22年とは知らなかった。
小川さんと小山さんの会話を聞くと小山さんも産休の藤丸さんと同様に課題の本はしっかり読んできている事が分かりますね >>254
一応粗相とは言ってた
言いたい事はわかるけど日曜の朝からゲロというのは、ねえ… トールマン・カポーティの短編集から「ミリアム」と「夜の樹」
夜の樹を紹介した後で流したscreamin jay hawkinsのI put a spell on you .は自分は映画stranger than paradise で知った曲でしたが
小川さんと小山さんの言う通り「夜の樹」にピッタリ合ってましたね 永井荷風 断腸亭日乗
日乗とは日記の事、日記と言っても後に出版するつもりで書かれた多少脚色もあるエッセイと言ったものかな
番組は12年目を迎えたと言う事で市川市文学ミュージアムからの放送
この番組は4月か10月の番組改変期ではなく何故か7月から始まっているのですね 今回はゲストに川本三郎を招いて永井荷風を解説してもらう形式、先週のカポーティの「夜の樹」の翻訳も川本三郎
彼の声を聞くのはこれが初めてですがお爺さんの声ですね、調べたらもうすぐ75才との事
彼が1970年頃に朝日新聞社で働いていた時の自伝的映画マイ・バック・ページは好きな映画です 番組hp によると小山ジャネット愛子さんは実はメロディアスライブラリーの前番組を担当していたとの事。
縁があるんですね
Record Discovery はTOKYO FM をキーステーションとしてJFN 系列全国38局ネットでかつて放送されていラジオ番組。
2007年5月 - 6月に毎週日曜10:00 - 10:30に放送された。パーソナリティーの小山ジャネット愛子が毎週1枚過去のJ-POPの名盤を紹介していた。 メロディアス・ライブラリーが7月に始まった経緯
もともとこの時間は同年3月まで10:00 - 10:55までの枠でMAZDA SUPER SUNDAY→MAZDA MUSIC JAMが放送されていた。
しかし、マツダがスポンサー撤退、番組が終了となり4月からスポンサーのない状態となった。
4月の1ヶ月間はつなぎ番組としてアースデー関連番組「Message to the Blue Planet」を放送した。
5月になり10:30 - 10:55はYKK APがスポンサーにつき、「YKK AP presents 内田恭子のウチ・ココ〜ウチだけ、ココだけの話」が開始されたが、
10:00 - 10:30はスポンサー無しのままであった。そのつなぎ番組として開始されたのが「Record Discovery」である。
6月になるとRecord Discoveryの枠でPanasonicのプラズマテレビ「VIERA」のスポットCMが流れるようになった。
そのPanasonicは7月から同枠のスポンサーとなり番組を「Panasonic Melodious Library」に改めることとなりRecord Discoveryが終了となった。 本日から藤丸由華さんが復帰、ご出産おめでとうございます。
そして小山ジャネット愛子さん3ヵ月間お疲れさまでした。
月1収録の番組とは言え課題の本はしっかり読んでおかないといけないので大変だったと思います
彼女のブログにはこの3ヵ月で読んだ本が山積みした写真が載せてありその苦労が垣間見れました。 佐多稲子 水
タイトルの水は話の本筋とは外れて駅で蛇口が閉め忘れていて水が出ていたので母親の死で泣いていた主人公が無意識に蛇口を閉める事
余計は説明は一切無しの粋なタイトルですね ニール・サイモン おかしな二人
まずハヤカワ演劇文庫の存在を知らなかった。調べたら2006年に刊行していたのか
「おかしな二人」は昔ビデオを借りて見て何年か前にまた見たくなってツタヤに行ったが置いてなかったな
ジャック・レモンの映画はビリー・ワイルダー監督作品は大体置いてあるの「おかしな二人」は別の監督か
今日の放送を聞いてまた見たくなったのでアマゾンでDVD を購入しようかな 聞ける時はだいたい聞いてるんだが、パナソニックの芝居じみたCMが苦手。
CM作ってる奴、もうちょい自然にやれんのか?と言いたい。 藤本和子「塩を食う女たち、聞書・北米の黒人女性」
選曲
アレサ・フランクリン Baby I Love You
エラ・フェツジェラルド&ルイ・アームストロング Summer Time
黒人人種差別の代表曲のビリー・ホリディ奇妙な果実はあえて外したか 小川洋子さんが風邪をひいたのか鼻声
番組は月1収録だから9月は毎週鼻声かな 今週の一冊
田辺聖子『雪の降るまで』
(角川文庫「ジョゼと虎と魚たち」)
Today's music
・IT'S NOT THE FIRST TIME/笠井紀美子
・I LOVE YOU FOR ALL SEASON/Mariposas Del Alma 性行為を連想させる描写を語る時の小川先生のテンションがおかしかったw
それにしてもド淫乱な中年女の姿を品よく描くのって簡単そうでほとんどの人はできないかも
よっぽどの人生経験と筆力と才能がなければ 阿部昭「天使が見たもの」解説は深夜特急の沢木耕太郎
救いの無い終わり方の泣ける話でした。実話を元に書かれたそうなので是枝裕和が映画化しそうな内容でしたね
1曲目 アルゼンチンタンゴ・バンドネオンの名手ピアソラの曲はちょっと違うかな
2曲目 心理学者の河合隼雄がフルートを演奏していたとは知らなかった。
少し調べて見ると京都大学交響楽団に所属していて58歳から再びフルートを習い始めたとの事
3曲目 ジョン・レノンはmother ではなくlook at meを選ぶあたり番組の選曲スタッフのセンスの良さが光る 今村夏子「むらさきのスカートの女」
どこの町にも居そうな少し風変わりな女に興味を持ちストーカーをすると
今仕事を探しているようなので自分の勤めている職場に誘導していくと言う
聴取率週間に選んだ面白そうな話だったので購入したくなりました。
選曲は1曲目の友部正人と3曲目の中本マリは良かったが
2曲目のポリスの見つめていたいは的外れかな ルシア・ベルリン「掃除婦のための手引き書」
表紙の写真は著者で女優さんみたいとの事なのでhp の写真を見ると確かに美人
誰かに似ていると思ったら若い頃の梅宮クラウディアかな
選曲はどちらも良く2曲目のチリの女性シンガーアナ・ティジュはピアフやザーズと似た歌声で好きな声でした。 池波正太郎「錯乱」この時代小説がすごい!時代小説傑作選より
この短編集でのランキング
1位 伊東潤「国を蹴った男」
2位 笹沢左保「赦免花は散った」
3位 池波正太郎「錯乱」
4位 山田風太郎「笊ノ目万兵衛門下へ」
5位 坂口安吾「直江山城守」
番組ではこれまで1位から4位を紹介して山田風太郎の笊ノ目万兵衛が
面白そうだったので以前この短編集を購入していて今回は予習が出てきた。 山口瞳「居酒屋兆治」
選曲はRC サクセションの多摩蘭坂と中島みゆきのダイヤル117
どちらもシングルにはなっていない隠れた名曲で自分も好きな曲ではあるが
映画の挿入歌にもなった加藤登紀子の時代遅れの酒場をなぜ選曲しない
番組スタッフは本は最近読んだが映画はだいぶ前に見たきりで加藤登紀子の歌は忘れてしまっていたのだろうか
そして今日は作者の紹介があまり無かったが、ちなみに山口瞳は男性作家です ジョン・バッカン「魔法のつえ」
藤子不二雄の二人が子供の頃に愛読してドラえもんの原点となった作品
ドラえもんの元ネタとしてはメリーポピンズの方が強い気がする
子供の世話係、大きな家具も入ってしまう不思議なバッグは四次元ポケット、空飛ぶ傘はタケコプター 12/22 松本清張『熱い空気』
先週の時点で年末12/29マイベストブックの告知があったのにその前週の予告がなかったので、
すわ特番かと思った 美女と野獣
呪いが解けた野獣はハンサムな王子でした。
小川「こんなうまい話があっていいのか」 2019年12月15日
ボーモン夫人『美女と野獣』(角川文庫)
Today's Music
・美女と野獣/セリーヌ・ディオン&ピーボ・ブライソン
・やさしい心/グスタフ・レオンハルト(クラヴサン)
・愛せぬならば/福井晶一 序盤で三姉妹の末妹ベラが、
「何も欲しくないけど姉たちがお願いするなら私も薔薇ぐらいお願いしておこう」と考えた所に、
シェークスピア『リア王』の末娘コーネリアスの悲劇の痕跡を見た
あの教訓を活かして、コーネリアスのようにカドが立たないように振る舞う知恵を持った娘なんだと読者に印象付ける効果があったんだな 英文学界の最高峰ブッカー賞の主催団体は2日、賞の国際版である「ブッカー国際賞」の今年の候補6作品を発表し、
作家の小川洋子さんの「密やかな結晶」が候補に入った。受賞作の発表は5月19日。
ブッカー国際賞は2005年に創設。18年に受賞したポーランドの女性作家オルガ・トカルチュクさんは、
昨年に2年分がまとめて発表されたノーベル文学賞で18年の受賞者となった。(共同)
2020.4.3 07:14
https://www.sankei.com/life/news/200403/lif2004030014-n1.html >>280
岡山生まれな昭和の文学少女がこんな殆どの人がたどり着けない境地にまで至るというのは凄い
本人の人生がドラマにできるし、50年後も朝ドラがあったら小川先生がヒロインになれそう 昨日E テレで100分で名著でカミュのペストを再放送したが
メロディアス・ライブラリーではカミュの作品は異邦人は紹介したがペストはまだだと思うのでコロナ禍で番組にリクエストが多数来ているのではないかな
6月の聴取率週間の頃にペストを取り上げるのではないかと予想
しかしカミュのペストのテーマは疫病を比喩したナチス占領下にあったレジスタントと対独協力派の人たちの事を書いた小説であったりする スベトラーナ・アレクシエービッチ「チェルノブイリの祈り〜未来の物語」
「何度もこんな気がしました。私は未来の事を書き記している」
小川さんも藤丸さんも敢えて口にはしませんでしたが福島原発事故を暗示しているね
「国家の利益の為に見たことは言いふらすなと念書を書かされた」
中国の武漢でも今同じ事が行われている気がする。
2曲目のウクライナ出身のナターシャ・グジーの「希望の灯」は胸に染みました。
選曲スタッフの守備範囲の広さに脱帽 放送予定
4/19 川端康成『掌の小説』
4/26 宮澤賢治『グスコーブドリの伝記』
5/3 ジャック・ロンドン『野生の呼び声』
この番組は月1収録で4本か5本録りなので5/3の予定が出ていると言うことは5月分は既に収録済みかな?
コロナ禍で6月以降は再放送になるかもしれない 番組の収録もそろそろ厳しそう
小川さんが芦屋から上京して収録してるんだろうし
東京への行き来とか危ない ジャック・ロンドン「野生の呼び声」
今回からしばらく小川さんは関西から藤丸さんは東京からの回線を繋いでオンライン収録との事で2人の声がこもっていた。
「野生の呼び声」は前回のジャック・ロンドンで紹介した「火をおこす」と同様にカナダでのゴールド・ラッシュの時の話なのだが
選曲は的外れなデュラン・デュランであった。
カナダ、ゴールド・ラッシュ、とくれば直ぐにニール・ヤングのアフター・ザ・ゴールド・ラッシュを思い付くのだが
調べたら、この曲は前回の「火をおこす」で使っていたのか 明日の放送のために内田百闖遠ヌ
どんどん引き込まれていってしまい、読後感の満ち足りた淋しさが強烈
放送がたのしみ 7月は番組周年記念でロケ企画をしてきたが今年はコロナの影響でロケは中止して再読企画との事
再読って単なる再放送かな? 7月分収録時にはコロナも少し治まっていたらしく3ヵ月振りのスタジオ収録との事
でも最近東京ではコロナの感染者が100人を超えているので来月は、またどうなるか分からない
再読企画は再放送では無かったですね 宮沢賢治 銀河鉄道の夜
前回紹介したのは2007年7月8日
物語に天の川が出てくるので7/7近辺に紹介しているのだろうか?
再読企画は当然小川さんの作品も候補に上がっていたと思われるのだが、辞退したかな 江戸川乱歩 鏡地獄
鏡に異常に興味をもった男が最後に球体の内側を鏡張りにして中で発狂して死んでしまう話
江戸川乱歩なのでそれまでに変態的な描写が多数有り
なぞなぞで、全面鏡張りの部屋に入るとどんな風に見えるでしょう?と言う問題があって
その答えは、暗くて何も見えない ダフネ・デュ・モーリア 鳥
ヒッチコックの映画「鳥」の原作があったとは意外
映画では人間ドラマは殆ど無く、鳥の大軍が突然襲って来る話に徹していたので映画の脚本だけだと思っていた
原作の小説での主人公を排除して単なるホラー映画に仕上げたヒッチコックは流石 ウホッホ探検隊 千刈あがた
田中邦衛が出演していた映画を昔見たような気がしたのだが内容を全く覚えていなかった
今回の紹介は面白そうだったのでDVD を借りてまた見たくなった。
ツタヤに置いてあるだろうか? 山田詠美 ぼくは勉強ができない
選曲
Wonderful world /sam cook
Seek and you shall lind/marvin gay
この選曲は話に合わせたと言うより作者の山田詠美に寄せた感が強いな
今日の本の紹介とこの選曲ならば山田詠美も満足しているであろう 横溝正史 八つ墓村
映画やドラマでは金田一耕介が主役で進んでいく話でしたが
原作では金田一が登場したのは話の終盤というのは意外でした。 三島由紀夫 午後の曳航
今年は三島由紀夫が没後50年と言う事でNHKでも総合とEテレで彼のドキュメント番組をやっていました。
少し調べたらメロディアス・ライブラリーで彼の作品を取り上げるのはこれが4回目で代表作の「金閣寺」「潮騒」「命売ります」は既に紹介済み
三島由紀夫で直ぐに思い付く曲と言えば遠藤賢司のカレーライスなのだが何故か番組ではまだ選曲していなかった。 ハインライン 夏への扉
1956年に書かれたSF小説で舞台は近未来の1970年と2000年
ジョージ・ハリスンのマイ・スイート・ロードは1970年に発表の曲だから選曲したそうだが的外れな選曲かな
小説では2000年には金が人工的に作られて金の価格が安くなっている設定だったので
1970年に発表した曲ならニール・ヤングのアフター・ザ・ゴールド・ラッシュの方が話に合っていた
山下達郎の夏への扉は作詞が吉田美奈子だったとは知らなかった。 そういえば最近とても久しぶりに夏への扉を読んだ
歳とってから読むと以前とは少し違う印象を受けた かわいそうなぞう
食べ物を貰う為に一生懸命に芸を続けるとか泣けるんだ
この話を元にドラえもんで「ぞうとおじさん」と言う話があるのだが、こちらはハッピーエンド いつもオープニングで流れてる曲ってなんてタイトルなんだろう >>304
映画フィールドオブドリームスのサントラだと思います ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています